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Fondation Beyeler ~ Giacometti

2009.07.30.Thu.19:56
beyeler0711

バイエラー財団美術館 Fondation Beyeler を 3 月に訪れた時は、まだ寒くてとても殺風景だったのですが、今は、美術館の建物が木々や芝生の緑によく映えます。

現在、ちょうど、アルベルト・ジャコメッティ Alberto Giacometti の特別展が開催されています。

アルベルト・ジャコメッティは、スイスのイタリア国境に近い街の出身。ジャコメッティというと、細長い針金のような人物や動物の彫刻が真っ先に頭に浮かびます。肉がすべてそぎ落とされているように見えるけれど、かといって骨だけというわけではない、人間や動物を究極的に表現して立体化したような感じの彫刻です。

父親のジョバンニ・ジャコメッティ Giovanni Giacometti はスイス印象派の画家だったそうですが、息子は父親から、芸術上どんな影響を受けたのか気になりますね。近代美術の流れの早さも感じます。

ともあれ、スリムな彫刻群を見ると、ああ、痩せなくちゃと (笑)。ちなみに、スイスの100 フラン紙幣は、アルベルト・ジャコメッティ が印刷されています。お見せしようと思ったのですが、お財布の中に 100 フラン紙幣がいませんでした (ビンボー!笑)。

giacometti

ちょっとネットで検索していたら、「アルベルト・ジャコメッティ—本質を見つめる芸術家」 というドキュメンタリー フィルムがあることがわかりました。スイスの美しい風景も織り交ぜられているようなので、どこかで見られないか探してみようと思います。







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Kunstmuseum Basel ~ Vincent Van Gogh

2009.07.18.Sat.19:33


バーゼルに戻ってきたら、絶対見るぞと思っていたのが、バーゼル市立美術館 Kunstmuseum Basel のゴッホ展です。

VINCENT VAN GOGH (フィンセント・ファン・ゴッホ)
Zwischen Erde Und Himmel (天と地の間で)
DIE LANDSHAFTEN (風景)

vangogh


連日大賑わいでして、この夏、バーゼルのイベントの目玉です。

ゴッホが画家としてスタートした土地、オランダのニューネンに始まり、フランスのパリ、アルル、サン=レミ、そして生涯を終えるオワーズに至るまで、こうした土地と年代を追いながら、ゴッホの風景画の変遷を表現した展示でした。

オランダで画家としてスタートした頃は、色使いもアース色ばかりで、オランダという土地がそうなせるのか、風景自体が暗いのか。

パリにやってくると、印象派のアーティストたちとの交流により、その影響を受け、美しいパステル調で陽光のまぶしさを感じさせる作品が増えます。ピサロの点描画のような作品が目立ちます。

アルルでのゴーギャンとの共同生活時の作品では、印象派の技法を離れ、そして、耳切り事件。

自らサン=レミの精神病院に入院してからの作品は、もう完全に、あの力強い筆触と、鮮やかな色使いの作品へと変容していきます。

オワーズ時代には、筆触はそのままでも、色使いが少しマイルドな作品もあります。

こうして、時代を追って風景画を見ると、たとえば、最初の方は地平線が低いところに描かれていましたが、だんだんと地平線の位置が上がっていくとか、天と地の配分が微妙に変化していくところが面白かったです。

画家を目指したのが 27 歳ごろだったのに、わずか 37 歳の生涯だったのですね~。この 10 年間の間に、油彩約 900 点、素描画約 1,100 点を残しているそうですから、ものすごい勢いで描いていたことになります。

今回の展示で見た 「糸杉」(↑ポスター参照) 。これは以前に見たことがある作品でしたが、ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵のものです。メトロポリタン美術館には、ニューヨークにいた頃よく通っていました。あれから 15 年以上経って、スイスの小さな町でまた目にする機会があるとは、この作品との邂逅に、不思議な気持ちがしました。





Museum Tinguely

2009.03.17.Tue.20:01
tinguely museum


Museum Tinguely (タンゲリー美術館) は、バーゼルで美術を学んだ彫刻家 Jean Tinguely (ジャン・タンゲリー (またはティンゲリー) 1925-1998) の作品を集めた美術館です。

Tinguely は、廃材を組み立てて、機械のように動く彫刻を制作することで有名で、キネティック (kinetic) と呼ばれる動く美術作品を製作する代表的な作家です。

彼が発表したキネティックアートは、1950~60 年代に美術界を支配していたスタティック (static: 静的) な世界観に衝撃を与えたそうです。

美術館の設計は、Mario Botta (マリオ・ボッタ)。Mario Botta もスイス出身の建築家で、バーゼル市内には他にも彼のデザイン建築が見られますが、私は Botta のデザインがなぜかケーキのように見えて、とても好きです。

館内には、Tinguely のキネティック アートが、大がかりなもの (長さ 15 m x 高さ 5 m) から小さなもので数多く展示されており、電気仕掛けになっているものは、ボタンを押すと、古ぼけた機械がギシギシと動くような、時には音を鳴らしたり、ランプが光ったりしながら動き出します。

一体、どういう仕掛けになっているのかと、動いている箇所を観ているだけで面白いです。館内に遊びにやってきた子供などは、ボタンを押しまくっては動かして、不思議そうに見入っていました。現代美術って、観念的なのでなかなか子供が参加しながら鑑賞できるものってないような気がしますが、Tinguely の作品はどこか子供の遊び心に通じるものがあるようです。

使用する廃材も多種多様で、(火事で?) 焼け焦げた材木や、捨てられた武器、牛の骨まで使用された作品もありました。

エコブームの影響で、いまや、廃材アートなんて珍しくなく、どこぞですでに目にしていますが、それが 「彫刻」 と呼ばれていることに少し違和感を感じたり、前衛的過ぎてアートと言われても戸惑ったりすることも事実ですが・・・。

Tinguely の作品は、廃材アートに、さらに音、光、動きが取り入れられているところが革新的で、先ほどの子供ではないけれど、確かに鑑賞者とのコミュニケーションが存在するという点は、うなずけます。

Tinguely の作品でお気に入りは、廃材を使った噴水。動きのあるユニークな水の噴出し方で、楽しいでしょう!思わず動画にしてみました。



■ Museum Tinguely 前の噴水



■ Stadttheater (バーゼル市立劇場) 前の噴水



CHINETIK
chinetik


特別展示は、kinetic と China をもじって CHINETIK と題する三輪自転車を利用したアートの展示。Tinguely 作品とは関係のない展示ですが、廃材利用という点は共通しています。

以前は、北京の至るところで見られた三輪自転車。今ではあまり見かけられなくなったそうです。そんな古ぼけた Made in China の三輪自転車が、いろいろなアーチストの手にかかると立派なアートになってしまうという・・・1 台だけポツリと置かれていると 「何だ、こりゃ」 になりかねませんが、さすがにずらりと並んでいると、ちょっと面白いです。



Link to → HP




Kunstmuseum Basel

2009.03.17.Tue.09:07
Kunstmuseum


Basel 市は Basel-Stadt (バーゼル=シュタット準州) の州都で、人口は約 16 万 5000 人 (2006 年 12 月現在)。このコンパクトな町には、バーゼル市近郊を含め、大小約 40 軒以上の美術館・博物館があります。
(参考: バーゼル市観光局提供 Basel Museums Map)

人口に比べてかなり濃い密度で、美術館や博物館があるのです。もちろん、非常にニッチなテーマ館もありますが。小さな町なので、気軽に足を運べるところが良いところです。

普段、日本にいる時はよほどの特別展でもない限り、美術館へはなかなか足を運ぶことのなかったような気がします。平日の昼間に美術館へ行けるなんて、ささやかな幸せです (笑)。


Basel 市の顔とも言える代表的な美術館が Kunstmuseum Basel (バーゼル市立美術館) です。Kunstmuseum Basel は、世界で最も古い公共美術館の 1 つとして知られています (設立 1671 年)。

小さな町の美術館だし、見るものはそれほどないかなぁと思っていたら、なかなかどうして・・・。確かに大きな美術館ではないのですが、ルネサンス期から現代に至るまでのヨーロッパ美術がずら~りと・・・。

メジャーどころに比べれば展示数は膨大という訳ではありませんが、それでもそこそこ多く、ヨーロッパ美術の歴史の厚みがきちんと伝わるような構成になっていて、散漫にならず、でもサクサクとカッチリ頭の中を整理しながら観ることができます。

人が少なくて、館内がとても静かだったせいもあるのですが、どこの展示室でも絵を観ていると、絵の中から、音や人の話し声が聞こえてくるような錯覚に陥ったり・・・。音が聞こえてくるなんて、そんなバカなと頭で否定しながらも、ちょっとゾクゾクっとしました。


Pablo Picasso ~ Druckgraphik 
Picasso


特別展示は、ピカソの銅版画、エッチング、リトグラフなど、Print (印刷物) 類が集められた展示でこれは面白かったです。メルヘンチックなもの、寓話的なテーマのものもあり、キュビズムもありと、また違った切り口でピカソを楽しめます。美術館では、イベントとして Gallery Talk もあるのですが、残念ながらドイツ語のみで・・・(涙)


ちなみに、Kunstmuseum から歩いて 10分 のところに、姉妹館 Museum für Gegenwartskunst (バーゼル市立現代美術館) があります。チケットが共通なのでちょっと立ち寄ってみましたが、そちらに展示されている作品は、かなり前衛的なもので、自身の修行が足りないないため理解に苦しみながらそのまま出てきました (笑)。


Link to → Kunstmuseum Basel HP



Vitra Design Museum

2009.03.10.Tue.17:27
近所のバス停から 55 番バスに乗ること約 20 分。ドイツ国境を越えて Vitra Design Museum (ヴィトラ・デザイン美術館)へ。国境を越えるといっても、行きも帰りもパスポートチェックなし(笑)。

ヨーロッパのファニチャーブランド Vitra のデザインが堪能できるミュージアムで、イスのコレクションで有名ですが、Vitra 社の工場がすぐそばにあります。

Vitra Design Museum by Frank O. Gehry
中は一体どうなっているのかと思うような外観
vitra2



ミュージアムでは、通常展示に加えて、2 時間のガイドツアー (英語 / ドイツ語) があり、工場敷地内にある著名な建築家の設計による建造物やショールームも案内してくれます。安藤忠雄設計による Vitra Conference Pavillion 内にも案内してくれます。

ガイドツアーでは、自由に質問もできて少人数だと面白かったです。

「Vitra のデザインはどこか馴染みのあるデザインだと思ったら、IKEA のデザインと似ているようだけど…」 とドイツ人の女学生が問いかけると、キュレーターは、次のようにきっぱりと熱く語ってくれました。

「IKEA と Vitra は、まったく異なるものです。IKEA はアイデアとしてデザインをコピーしているのだろうけれど、製品そのものはコピーできるものではありません。」 

「Vitra は大量生産をしないし、クライアントのオーダー、要求に応じて製作しています。何よりも品質重視。何年、何十年も耐えうる家具を製作しています。」

Vitra 社は、もともと、レイ・イームズ (Ray Eames) やジョージ・ネルソン (George Nelson) といったデザイナーと提携して、家具を製作して伸びてきた会社だそうですが、ちょうど George Nelson の特別展示をしていて、彼の 50 年前のデザインが、現在の私たちの生活にも通用するような、ある意味、普遍性を持つデザインで、かつ、まだ使用できる状態 (耐用可) だということにちょっと驚かされました。


◆ 敷地内ツアー ◆

Vitra Fire Station by Zaha Hadid
表から見るとホールか何かに見える建物ですが、消防施設です。こんなオシャレな消防署は見たことがありません。1981 年に工場で発生した火災を教訓に建てられたそうです。裏から見ると、「船」だという説明に、一同、へぇ×100 (笑)
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Vitra Factory by Nicholas Grimshaw (left)
Vitrashop Factory by Alvaro Siza (right)
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Vitra Conference Pavillion by Tadao Ando
建物が桜の木より高くならないようにとの配慮から、地下に会議室を設計するこだわりがあったそうです。
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外壁の上をちょうど、車が走っているように見えます。
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外壁には桜の葉が 3 枚だけレリーフのようになっていました。ちょっとした遊び心ですね。
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この敷地全体が、統一感のとれたデザインにより互いの建造物を邪魔することなく、工場そのものがアートでした。

Vitra 社のイスが欲しいと思ったら…
敷地内では現在 Vitra Shopping Center を建築中。そこで、欲しいイスが買えるようになるらしいです。でも、一体、イスのお値段はいくらぐらいに設定されるのかしら。キュレーターの方も 「それは何とも言えない (笑)」 とおっしゃっておられました。


デザインの知識など持ち合わせていませんが、見ているだけで楽しくなりました。

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