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Multilingual な日々への入り口

2009.02.28.Sat.23:28

さてさて、こんなところへやってきました。


EuroAirport Basel-Mulhouse-Freiburg
ユーロエアポート


バーゼル・ミュールーズ空港(Basel Mulhouse Airport)の別称。スイス、フランス、ドイツの 3 国の国境地帯にあるため、3 国に入国できる空港です。正確にはフランスのミュールーズに位置しますが、スイスのバーゼルには高速道路で接続しており、ドイツのフライブルグにも近いです。
(参照:Wikipedia)

Euroairport

← フランス / ドイツ入国口
Ausgang Frankreich / Deutschland
Sortie France / Allemagne
Exit France / Germany

→ スイス入国口
Ausgang Schweiz
Sortie Suisse
Exit Switzerland


いよいよスイスでの生活が始まります♪



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そう、「映画は映画だ」よね

2009.02.21.Sat.03:35
「映画は映画だ」

韓国版 DVD
原題: 영화는 영화다
製作年: 2008 年
製作国: 韓国
監督: チャン・フン
出演: ソ・ジソプ、カン・ジファン、ホン・スヒョン、コ・チャンソク

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監督の名前より、製作者キム・ギドクの名前や、主演俳優ソ・ジソプ、カン・ジファンの名前の方が常に先に出てきてしまうため、そういえば監督の顔を知らないなぁと思い、思わず画像を探してしまいました。なんとなく、この作品の中に登場する監督役のような方を想像していたら、風貌からして全く違いました (笑)。あとで、監督のインタビュー記事も上げたいと思います。

韓国ドラマ界きってのスター 2 人がインディー系作品に出演とあって、製作発表当初から話題になっていましたが、日本でもいよいよ 3 月 14 日公開。久々に韓流スター映画の日本公開ということになりますが、さて、このインディーな作品が韓ドラファンの方々にどれだけ受けていれてもらえるのかどうかは、不透明です (笑)。

まずもって笑ってしまったのは、役名でしょうか。
ソ・ジソプ演じるヤクザ  イ・カンペ 이강패
カン・ジファン演じる映画俳優  チャン・スタ 장수타
そして、コ・チャンソク演じる監督 ポン監督

カンペは 「やくざ」 という意味の 「깡패」 と音が似ているし、スタ は 「スター」 の 「스타 」 と音が似ているでしょ。名は体をあらわすどころか、そのままじゃない!(笑)。ポン監督はたまたまなのか、風貌がどことなく某ポン監督に似ているのは気のせいかしら。

ソ・ジソプが黒の服、カン・ジファンが白の服を着て対決する場面では、チャン・フン監督の師匠キム・ギドク監督 「悲夢」 に出てきた 「白黒同色」 を思い出してしまいました。

役者になりたかったヤクザと、ヤクザ役になりきれない役者との対決の構図は、シンプルで分かりやすいです。fake (つくりもの) と real (ほんもの) がガチンコ勝負するのですが、どちらもその線を越えそうで、交わりそうで、でも越えられないものがあるのです。

映画は映画なんですよ。所詮、つくりものなのですから。映画監督さんが、よくリアリティを出すとか、リアリズムを追求するというようなことを話すのをよく耳にします。

この作品の中でも、ヘナチョコ監督が、イ・カンペの本物ヤクザアクションを目にすると、リアルだ、リアルだとモニターに向かって目を丸くする場面があるのですが、そんなにリアルな世界が映像に欲しいのなら、フィクションなんてやめてドキュメンタリーでも作ったら?なんてイジワルな突っ込みを入れたくなりました。

映画で求められるリアルなものって何なのでしょうかね?

観客の視点でいうと、ストーリーが嘘っぽくなりすぎないこととか、セットが本物らしく見えることとか、迫力があることとか・・・結局、観客が求めすぎているのかもしれませんね。

fake と real という矛盾を抱えながらも、映画製作そのものは一体何なのかと、そんな根本的な疑問が投げかけられているように思えます。

最後のシーン。広大な干潟にカッコイイ男 2 人。たとえ泥まみれでもとても絵になります。泥にまみれてどちらがどちらなのか見分けられなくなりましたが・・・。そして、よ~く見ると、泥の表面で、ぴくぴくと何かがうごめいたりしています。これぞリアリティ?(笑)



音楽の力

2009.02.15.Sun.01:14
「MAMMA MIA!」

原題: MAMMA MIA!
製作年: 2008 年
製作国: アメリカ
監督: フィリダ・ロイド
出演: メリル・ストリープ 、 アマンダ・セイフライド 、 ピアース・ブロスナン 、 コリン・ファース 、 ステラン・スカルスガルド 、 ドミニク・クー

mammamia


1999 年にロンドンで初演となったミュージカル「マンマ・ミーア!」の映画化ということで、以前から話題にもなってました。また、ABBA の楽曲を 22 曲もカバーということで、ABBA をひたすら楽しめる作品でもあります。

この作品、すでに世界各国では公開済み。公開市場としては、日本が最も遅かったようです。

これに限らず、ハリウッド作品って日本公開が遅いですよね。お隣の韓国の方がよっぽど早く、「マンマ・ミーア!」もすでに昨年 9 月に公開されていますが、どうして、日本公開はこんなに遅いのでしょうかね。配給の仕組みが異なるということを聞いたことがありますが・・・

ミュージカルの映画化ですから、ストーリーは幼稚だろうし、単純で凝った話ではないだろうと、もともと期待もしていませんでした。まぁ、その通りだったのですが、この作品が世界で 3,000 万人以上も動員している理由のひとつは、世代を超えたストーリーだからでしょう。

若者だけを対象としたストーリーであればこれだけ動員することはないと思います。ABBA をリアルタイムで聴いていた世代は、ドゥナ (メリル・ストリープ) 世代なのですから。

ミュージカルを演じるメリル・ストリープに違和感があるとか、TV 番組で堂々と言い放っていたコメンテータがいましたが、それは趣味の問題でしょう。私は別に違和感を感じませんでした。

それにしても、音楽の力は凄いなぁとあらためて感じました。ABBA のオリジナルも懐かしいですが、メリル・ストリープやアマンダ・セイフライドの優美な声に乗せた ABBA サウンドもなかなか良かったと思います。

何はともあれ、この暗いご時勢。真っ青な海とまぶしい陽光がいっぱいに広がる画面を見ながら、ルンルン音楽に乗ることができれば、そんな暗さもどこか吹き飛んでしまうような、そんな時間を楽しめるのではないでしょうか。





夢と現実の境界線

2009.02.14.Sat.23:04
「悲夢」

原題: 비몽
製作年: 2008 年
製作国: 韓国
監督: キム・ギドク
出演: オダギリ・ジョー、イ・ナヨン、チャン・ミヒ、チア、キム・テヒョン


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キム・ギドク監督の最新作。この作品は、日本からオダギリ・ジョーが出演しているというので、製作発表の頃から楽しみにしていました。韓国版のポスターはお気に入りです。

キム・ギドク監督の作品の中には、言葉 (台詞) が少ないものが多く、前作の「ブレス (숨)」では、主演の台湾出身俳優チャン・チェンは、一言も発することを許されていませんでした。今回も韓国語を話せない俳優を使うのだから、さぞかし台詞は少ないだろうと思ったら、予想に反し、言葉の応酬でした。しかも、オダギリ・ジョーだけ日本語、あとの役者は全員韓国語の台詞という、言葉の枠を超えたチャレンジングなものでした。

映像の第一印象は、何といっても、色彩が美しいこと。そして韓屋の佇まい、伝統工芸の調度品、韓布と、韓国らしい美の世界に包まれていて心地よいです。韓屋の住居が立ち並ぶ北村 (북촌) を思い出します。

そういう意味では、これまでのキムギドクワールドとはちょっと違うような気がしました。それは、オダギリ・ジョーの出演によって、日本の観客を意識しているからなのかなぁとも思ったりしました。

確かに (肉体的に) 「痛い」場面はありましたが、人間の醜悪さや、人が見たくないものを抉り出して、見せ付ける強引さが、いつもより柔らかだったような気がしました。

夢と現実の境界線をさまよう男女 2 人を描いていますが、ドラマ仕立ての安っぽさはなく、どこか観念的で、「白黒同色 (白と黒は同じ色)」 という哲学的な提言も意味深です。

夢と現実は乖離してこそ、夢と現実であり、夢が現実になってしまう正夢というのは、夢であって夢でなく少し怖ろしい気がします。夢は心理状態を表すといいますが、それもまた、夢であって夢でなく・・・どこまで行っても夢と現実の境界線は、不安定です。

そして「蝶」は、荘子の説話「胡蝶の夢」を思い起こさせてくれます。

昔者、荘周夢為胡蝶。
栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。
不知周也。
俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。
此之謂物化。

解釈 - 荘周が夢を見て蝶になり、蝶として大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか。(Wikipedia より)

ひらひらと蝶が舞うような心理世界・・・そんな映像です。





神話、詩、演劇の三重奏

2009.02.08.Sun.23:11
「我が至上の愛~アストレとセラドン」

原題: Les Amours d'Astree et de Celadon
製作年: 2007 年
製作国: フランス=イタリア=スペイン
監督: エリック・ロメール
出演: アンディー・ジレ 、 ステファニー・クレイヤンクール
あらすじ ⇒ goo 映画

amours


17 世紀のフランス人が見た 5 世紀 (ローマ時代) のガリア人の話。

「究極の愛と官能」というキャッチフレーズは、やや誇張しすぎかもしれません。ニンフが出てきたり、ガリア人の「愛」の観念や、ローマ神への信仰など、現実とも夢とも区別のつかない、神話的、牧歌的そして、耽美的な世界が広がっていました。

エリック・ロメール監督、最後の作品とも囁かれていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

個人的には、ロメール監督らしい映像の美しさに心惹かれました。フランス語は分かりませんが、セリフの響きがとても美しかったように思えました。とくに映像からは、森、草原、川など、自然と人間との調和が見て取れます。

一方で、ストーリーはお姫様と王子様のお伽話的な神話のようであり、楽器を奏で歌を口ずさむ古代人の詩を聞いているようでもあり、夢と現実を行き来する演劇を見ているようでもあり、不思議な空間を様々な切り口から鑑賞できる作品だと思います。

古典的な恋愛劇なので、現実にふと戻ってしまうと、突っ込みどころ満載になってしまいますが、それもまた、別の切り口による鑑賞ということで、楽しめるのではないでしょうか。

セラドンの美しさには心癒されます(笑)。

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