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El Escorial [Communidad de Madrid]

2009.04.27.Mon.22:27
マドリード自治州 (Communidad de Madrid) の北西の端にある町、エル・エスコリアル(正式名称は San Lorenzo del Escorial) へはマドリード市内の地下鉄 Moncloa 駅地下から出ている近郊バスに揺られて約 1 時間 (3.35€)。

El_1


この町は、グアダラマ山脈の麓にあり、街の北側には、それほど高くありませんが岩肌を見せている山が立っています。この町のシンボルとも言える建物は、エル・エスコリアル修道院 (Monasterio de El Escorial)。

修道院と言っても、宮殿も兼ねており、聖堂もあり、図書館もあり、学校もありという、壮大な建物で、外観はカトリック関連施設にありがちなゴテゴテ感がなく、とてもすっきりとしたデザインになっています。エレーラ様式と言うのだそうです。

聖堂 Basílica
El_2


ここもアランフエス同様、なかなか旅行の日程には組み入れにくい場所かもしれません。マドリードでの滞在時間が長ければ足を延ばすことができますが。

地球の歩き方の記載に忠実に従い(笑)、見ておきたかったのは、エル・グレコの 「聖マウリシオの殉教」(Maritirio de San Mauricio)、図書館の天井のフレスコ画、庭園でした。

エル・グレコの絵は、照明が暗すぎて色彩がはっきりしなかったのですが、やはりここでも宗教画というよりは、人間性が強く押し出された作品で、注文主のフェリペ 2 世の好みの合わなかったとか。

修道院の絵画廊には、エル・グレコの他の作品や、ティツィアーノなどのイタリア画家の作品も数多く展示されています。

宮殿の地下には、王家の霊廟 (Los Panteones) があって、大理石で作られた歴代の王族の棺が所狭しと並んでいるのですが、なんとも奇妙な雰囲気でした。これがエジプトだったら、ミイラの棺が並んでいるようなもので・・・

ひときわ豪勢な棺が置かれていて目を引いたのですが、解説によるとその棺は、女帝マリア・テレジアの遺品か何かが収められているとか・・・ハプスブルグ家の威光を示すために何か形見分けでもしたのでしょうか・・・

お目当ての図書館 (La Biblioteca) の天井のフレスコ画は、なかなか見事なものでした。図書館らしく学問をモチーフにしたフレスコ画で、両サイドは 「哲学」 と 「論理学」 を示していました。

図書館を出ると・・・あれ、庭園へ出られなかったなぁと・・・

係員に庭園へどうやって出るのかと尋ねると、今日はクローズだと言うのです。そんなバカな!! さっき建物の中から、庭園を歩いている人を見たもの。私のつたないスペイン語が悪かったのだと思い、英語で聞き直してみたのですが、やはりクローズだと言い張るのです。

この人に食い下がっても無駄と判断し、別の場所の係員に英語で聞いたところ、スペイン語で教えてくれました (えーっ、英語で聞いているのに・・・)。知っている単語、「階段 = escalera」 と 「左 = izquierda」 の 2 語だけが聞き取れ、無事に庭園に入ることができました。係員の対応ひとつをとっても、言うことが違って、ねっ、いい加減なのですよ (苦笑)。


ああ、この風景が見たかったのです。

エル・エスコリアル修道院 Monasterio de El Escorial
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庭園
El_3

El_6

庭園から南を望むと、遥か遠くにマドリード市内がかすんで見えました。

この建物の中と外をぐるぐる回っただけで、2 時間半も費やし、とにかく壮大な建物でした。

Link to → Palacios Reales HP


エル・エスコリアルの街並み
El_5



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ひとりごと ~ 迷路

2009.04.27.Mon.20:21

jardin_sabatini


「迷路のようなヨーロッパの思考と感性」

この言葉は、私の大好きな作家 須賀敦子さんのエッセイ集 「コルシア書店の仲間たち」 に書かれた一節ですが、ヨーロッパの現実をよく表現しているとしみじみ感じています。私が見ているヨーロッパなんて、狭くてごくごく小さな一角にすぎないものですが、すでに迷路に迷い込んだ気がしています。

こんな小さな一角でさえこの迷路。一体、この迷路の先には、どれほどの複雑な迷路があるのかと思うと、ヨーロッパという土地のはかり知れない奥深さに、ぶるっと身震いしてしまいます。

そして、決して、ヨーロッパをひとくくりで語ることはできないということもよくわかりました。

国が異なれば、人も言葉も生活環境も変わるのは当然のことなのですが、マドリードに着いてからは、何もかもがバーゼルとは異なり、スペイン人の何とも言えない悪気のない 「いい加減さ」 に戸惑い、スイス人の 「信頼」 を重んじる几帳面さが恋しく、自分の家でもないのにバーゼル ホームシックになりそうでした(笑)。頭でわかっていても、実際の生活で感じるものとは全く別のものですね。

ところが、「いい加減」 な思考のようでいて、ひとたび豊かな食生活や芸術品に触れると、そこには繊細な感性があふれ、また、西ヨーロッパの辺境の地ならではの特有の複雑な歴史の重なりを垣間見ると、だんだん頭の中が混乱してきて、もう迷路そのものなのです (笑)。

さてさて、そんな迷路をもう少しぐるぐると彷徨う覚悟が要るようです。


ピワっ!

2009.04.25.Sat.20:32
ビワでしょ、これ・・・

断面を確認しましたが、やっぱりビワだと思うのです。

Nispero 5 個 1.26 ユーロbiwa

nispero を辞書で引くと、「セイヨウカリン」 とありました。

食べてみると、日本のビワの味もしますが、甘みより酸味が強いのです。 

果肉の色がビワよりオレンジがかっているし、形もやや丸みを帯びているし、やっぱりちょっと違うからセイヨウカリンなのかしら。

でも、種はビワそのものなんだけどな・・・



Aranjuez [Castilla La Mancha]

2009.04.22.Wed.23:44
マドリードからアランフエスまでは、Renfe Cercanías (国鉄近郊線) C-3 で約 45 分。

renfe

アランフエスのあるカスティーリャ地方の風景は、畑や果樹園などはほとんど見当たらない、なだらかな起伏のある荒地が広がっているのが特徴です。

そんな風景の中において、アランフエスは緑豊かな街です。アランフエス駅から、Avenida de Palacio の並木道を歩いていくとつきあたりに王宮があります。

avenida


この王宮は、王家(ハプスブルグ家)の別荘として建てられたそうです。ハプスブルグ家といえば、オーストリアをすぐに思い浮かべますが、帝国の拡大とともにスペインもその勢力下にありました。この王宮の建築を命じたフェリペ 2 世はスペイン系ハプスブルグ家の最盛期の王です。

アランフエス王宮 Palacio Real de Aranjuez
palacio

王宮内写真撮影禁止。王宮内の部屋は、部屋ごとにテーマがあり、装飾や家具に特徴があります。ひとつひとつの部屋自体はそれほど広くありませんが、完全にイスラム風の Salón de Arabe (アラブの間)、部屋全体がオリエンタルなモチーフの磁器で飾られている Salón de Porcelana (磁器の間) などは思わず 「おお」 と声をあげたくなるぐらい、部屋の装飾に圧倒されます。そのほかにも、鏡の間、タペストリーの間、ロココ調の間などなど。部屋の着せ替えを見ているようでした。


王宮の周囲には、タホ川が流れ、河畔には広大な庭園が広がっています。

島の庭園 Jardín de la Isla
緑がまぶしく、鳥のさえずりが心地よく、のんびりと散歩するのには最適の場所です。さすがに日中は暑かったので、木陰を歩くと気持ち良かったです。

jardin1
jardin2

川で遊ぶアヒルたち・・・のどか・・・
ahiru


アランフエスと聞くと、ホアキン・ロドリーゴの 「アランフェス協奏曲 (Concierto de Aranjuez)」 のメロディが頭の中で流れます。ギターで爪弾かれるやや物悲しい旋律と、緑豊かな地に贅の限りを尽くして建てられた王宮とはなんだか結びつかなかったのですが、それもそのはず。この協奏曲はスペイン内戦時に作曲され、平和への祈りが込められているとか。


Museo Thyssen-Bornemisza

2009.04.21.Tue.21:31


thyssen

マドリードの 3 大美術館といえば、Museo Thyssen-Bornemisza (ティッセン=ボルネミッサ美術館)、Museo Nacional del Prado (プラド美術館)、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia (国立ソフィア王妃美術センター) です。3 館とも Paseo del Prado 沿いにあり、Paseo del Arte (パセオ・デル・アルテ: 芸術の通り) と呼ばれています、その呼び名のチケットを購入すると、3 館とも入館でき、通常料金より少しお得です (↓写真参照)。

ティッセン=ボルネミッサ美術館は、ティッセン=ボルネミッサ家のプライベート コレクションを集めたもので、個人コレクションとしては、英国のエリザベス女王に次いで世界第 2 位だとか。現在は、スペイン政府によって購入されています。

ティッセン家の経済基盤は、ドイツの鉄鋼王だった August Thyssen により築かれ、美術品のコレクション自体は、後代の Heinrich Thyssen-Bornemisza、Hans Heinrich Thyssen-Bornemisza によって熱心に行われたそうです。

コレクションがマドリードの移る前は、スイスのルガノに所有していたヴィラに収蔵していて、そこが手狭になったため、マドリードのビジャエルモサ宮殿が新たな収蔵場所として選ばれて移ってきたそうです。

コレクションには、イタリアのルネサンス前派、ドイツルネッサンス、17 世紀オランダ絵画、19 世紀アメリカ絵画、印象派、ドイツ表現主義、ロシア構成主義、幾何学的抽象絵画、ポップアートを含む約 800 点の作品が所蔵されています。展示は、約 700 年にわたる年代を追って構成されていて、西洋絵画史の流れがわかるようになっています。とりわけ、この作品群が、スペインの美術館の収蔵作品で手薄だった分野を補完しているという点が特徴だと聞いたのですが、プラド美術館に行ってみたら、なるほどねと思いました。

それにしても、個人コレクションでこれだけ収集するってすごいですよね。一体、その美術的価値はおいくらぐらいなのかしらと、ついつい庶民は、下世話な勘ぐりをしてしまいます (笑)。

Link to → Museo Thyssen-Bornemisza HP

ticket



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