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理屈と運命

2009.06.30.Tue.14:36


「ブエノスアイレスの夜」

原題: Vidas privadas
製作年: 2001 年
製作国: アルゼンチン / スペイン
監督: フィト・パエス
出演: セシリア・ロス、ガエル・ガルシア・ベルナル、ルイス・シエンブロウスキー、ドロレス・フォンシ


vidas privadas


[あらすじ] (参照: Cinema Topics
カルメン (セシリア・ロス) は、故郷から遠く離れたマドリードに一人で住んでいたが、アルゼンチンに住む父の財産分与のため、20 年ぶりに故郷のブエノスアイレスに帰ってきた。1976 年、アルゼンチンで起きた軍事クーデターによって、カルメンは投獄され拷問を受けた。その際に受けた心の傷は、カルメンを精神的にも、肉体的にも人と触れ合うことができなくさせてしまい、カルメンは声によってしか、性的な欲求を満たせない・・・



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


「バッド・エデュケーション」 つながりで、ガエル・ガルシア・ベルナル出演のこの作品を思い出しながら・・・

この作品を見たいと思ったきっかけは、ペドロ・アルモドバル監督の 「オール・アバウト・マイマザー」 で主演していたセシリア・ロスがとても印象的だったので、ほかにも作品がないかと探したら、意外と彼女の出演作品は日本で紹介されていないようですね。セシリアとガエル・ガルシアのこのコンビ、ペドロ・アルモドバルつながりでもあったのですね。

この作品の監督フィト・パエスの本職はミュージシャンだそうで、セシリア・ロスは撮影当時、実生活で監督の妻だったそうです。

監督と主演女優が夫婦関係にある作品に興味あります (笑)。監督が自分の妻をどのように撮影するかって・・・。

たとえば・・・ おそらく現在日本でヒットしていないであろう (?) “なんとかレイン” の監督も奥さんを主演にすえた映画がありますが、奥さんをただ美しく撮るだけでなく衝撃的な場面もあったりします。この作品でも、「あらあら、そんな姿を撮っていいのですか、監督」 と思う場面がありました (笑)。

この作品、あとから思えば、スペイン映画っぽい (笑)。軍事政権、精神的苦痛、性的抑圧・・・こういうテーマをスペイン語で見ると、スペイン映画かと思ってしまいます。(スペインとの合作ですが、アルゼンチン映画です。)

ストーリーは単純です。いきなり、中年女性の欲求不満を描いたような場面が続き、同じ中年女性としては (笑)、「ああ、もういいよ。見るのやめようかな」 と思ってしまいました。これが、彼女にとっての心の傷だとわかるのは、物語が先に進んでからのことです。

この中年女性カルメン (セシリア・ロス) に快楽を与えるのがグスタボ (ガエル・ガルシア) なのですが、別にカルメンが要求したわけではありません。グスタボの方からやって来たのです。20 歳も離れているグスタボが、いくらセシリア・ロスが美しいと言えども、なぜカルメンに魅せられるのかが不明で、説得力がありません。

ワタシは、どうもこの 2 人には共感できませんでした。カルメンだって、相手が若くて甘いマスクとくりゃ、理屈抜きで精神的に満たされるというわけでもないような気がします。 理屈じゃないと言われればそれまでですが (笑)。

映画を後ろから巻き戻せば、運命の導きということなのでしょうけれど。その運命とやらも、なんてこった・・・という運命ですが、カルメンが孤独から解放されるという意味では、救いがあって良かったなぁと、最後は少しホッとできるのですが。

ちなみに、この作品の公開後、セシリアと監督は破局したらしいです。



★★






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