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純愛か、執着か...

2009.08.24.Mon.21:56
「コレラの時代の愛」

原題 : Love in the time of cholera
公開年 : 2007 年
製作国 : アメリカ
監督 : マイク・ニューウェル
出演 : ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット、 カタリーナ・サンディノ・モレノ、 ヘクター・エリゾンド

love in time of cholera

[あらすじ] (参照 : goo 映画
事故で夫を亡くしたばかりの老女フェルミナ (ジョヴァンナ・メッツォジョルノ) のもとにフロレンティーノ (ハビエル・バルデム) が現われる。フロレンティーノとフェルミナとの出会いは 50 年以上も前に遡る。フェルミナの父に引き裂かれた 2 人。フロレンティーノはフェルミナが医師フニベルと結婚した後でも、フェルミナを待ち続けた。

ノーベル文学賞作家 ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名小説が原作。内戦とコレラの蔓延に揺れる 19 世紀末から 20 世紀初めにかけてのコロンビアのカルタヘナを舞台とする。



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


マドリードのスペイン語学校で、授業中に先生から聴き取りするようにと指示されたのが、この映画の挿入歌 「Despedida」 でした。この映画は先生のお薦めで、原作者であるガブリエル・ガルシア=マルケスはペイン語文学圏において重要な存在だと強調されていました。

先生はきっとスペイン語吹き替えでご覧になったのだと思いますが、劇中の言語は英語。これまで数多くのオファーがあっても作品の映画化になかなか首を縦に振らなかったガブリエル・ガルシア=マルケスを説得させたというのに、スペイン語でないというのは残念ですね。

コロンビアの熱帯雨林や大河の風景や、19 世紀から 20 世紀へ移りゆく時代背景が丁寧に描かれていて、この背景に英語は不釣合いでした。なのに挿入歌はスペイン語です。

さて、この作品のテーマは純愛? なんてそんな甘っちょろいものではありません。フロレンティーノが愛する女性フェルミナを待った年数は、51 年 9 ヶ月と 4 日です。この気の遠くなるような年月が、ぎゅっと絞り込まれています。

フェルミナを待つ間、622 人もの女性と接するのですが、フェルミナ以外の女性には決して心を捧げることはありません。肉体で癒されても、心が癒されることはなく、肉体が満足しても、心が満足することはない。ある意味、異常な愛で、執着とか、執念とか、そういうものに近いと思いました。肉体の交わりは、心の交わりを超えることはできないということを証明したかったのでしょうか。

原作を読んだなら、号泣したかもしれない内容でしたが、映像からの印象では、この異常なまでの愛をワタシは理解できないし、受け入れられないと思いました。修行が足らないのです (笑)。フェルミナのように 50 年以上も自分を待ち続ける男がいたとしたら... いたとしても知らないままでいたいというのが正直な気持ちです。

2 人の 50 年間をひたすら追うような構成なので、映像の尺には収まりきらない含みのようなものが物足りない感じでした。

「海を飛ぶ」 でハビエル・バルデムの 55 歳という老け役に驚いたものですが、この作品では、その年齢をはるかに上回る 72 歳!! 驚いたなんてものではありませんでしたが、さすが、老けメークも板につき、この老人役も完璧でした。

ガブリエル・ガルシア=マルケスの 「百年の孤独」 にそろそろ挑戦してみなくては...


★★★






 
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