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王子の涙には弱いんだな

2009.09.06.Sun.23:55
「ノーボーイズ、ノークライ」

韓題: 보트 (ボート)
製作年: 2009 年
製作国: 韓国/日本
監督: キム・ヨンナム
出演: 妻夫木聡、ハ・ジョンウ、貫地谷しほり、チャ・スヨン、イ・デヨン、柄本佑

the boat


[あらすじ] (参照: goo 映画
家族のない天涯孤独なヒョング (ハ・ジョンウ) は、プサンから日本に住む裏組織のボギョン (イ・デヨン) の元にボートで荷物を運んでいる。日本側ではいつもボギョンの手下である亨 (妻夫木聡) が迎えに来ていた。亨は養わなければならない家族を抱え、どこか鬱屈している。ある日、ヒョングと亨は、大事な荷物を運ぶように指示されるが、この袋にはとんでもないものが入っていた。




■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


脚本は 「ジョゼと虎と魚たち」 を書いた渡辺あや。「ノーボーイズ~」 のほかに 「ジョゼ虎」 と 「メゾン・ド・ヒミコ」 しか見ていないけれど、この人が描く世界はわりと好きだなぁと思いました。

日韓合作で、韓国の製作会社が渡辺さんにアプローチして脚本を依頼した作品。でも、主演は最初から、妻夫木ありきだったそうです (キネ旬 9 月上旬号より)。

↑ ポスターを見ると同じ内容なのに、韓国と日本ではずいぶんと雰囲気が違って面白いです。韓国のポスターでは妻夫木君の表情が険しく、何だかサスペンスアクション映画のようで、日本のポスターでは妻夫木君は涙を流していますが、バディ映画っぽい雰囲気を作り出していますね。

映画を見終わって、「ああー、韓国映画だぁ」 と思いました。韓国の監督さんが撮っているし、言語もほとんど韓国語なので当たり前ですね。観た後には、さっぱり感はなくて、何か後を引く感じがしました。

合作というと、両サイドの当事者がどこかでなんらかを折り合いをつけて作ったような感じが否めないことがあるのですが、この作品にも、そういう部分が多少あって、無理やりな設定や流れが気になりました。

前半の話の展開は遅いし、話の先がぼんやり見えてしまうというか、まったく予想だにしなかった方向に進むということはありません。こう書くと、ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、冒頭にも述べたように、この世界はキライじゃありません。ひたひた波が寄せてくる感じなので、むしろ、好きですね。

韓国でのタイトルは 「ボート」 なのですが、ゆらゆらと海面に揺れる小さくて無防備なボートは、なんだかのんびりしているように見えるのですが、一瞬にして大雨や風で転覆してします危うさが漂っています。

で、王子たち...

がんばって韓国語で演じた妻夫木君。韓国語学習中という設定なので、聞き取りやすい韓国語でちょっと嬉しかったです (笑)。そして、家族を養うという重荷を背負った妻夫木君の情けなさ、やるせなさはよく伝わってきました。この王子に泣かれたら、その涙にはもう抗えませんよ (笑)。

共演のハ・ジョンウですが、彼の出演作品、ワタシは何気に半分以上は見ていることに気付きました。あは。上手い役者だと以前から思っていましたけれど、この作品については、存在感があるのに、妻夫木君より一歩ひいて演じているところが、何よりも自然で、さすがと思いました。

後半、♪アジアの純真♪あたりから、大波、小波が押し寄せてくるような展開になっていますが、大波、小波にもまれる王子たちの運命はどうなるのかと、彼らが乗っている人生というボートは転覆してしまうのかどうか、気になって目が離せません。

ストーリーの設定上、カンペ (やくざ) さんが絡む話なので仕方のないことではあるのですが、韓国映画によく登場するカンペさん (ワタシが見ている作品にそういう設定が多いのかもしれませんが)、合作の題材にまで、カンペさんが登場することに、個人的には 「またか」 とちょっとがっくりした部分もなきにしもあらずです。

実は、重たいテーマがあったりするのが見え隠れするのだけど、どこもピンボケな感じもするし、ピンボケな部分は観客が持って帰ってね、ということのような気もします。



★★★



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