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ポルノじゃないよ

2009.09.28.Mon.23:55
「ヌード狂時代 / S 指定」

原題: LOS AÑOS DESNUDOS / CLASIFICADA S
製作年: 2008 年
製作国: スペイン
監督: ドゥニア・アヤソ、フェリックス・サブロソ
出演: カンデラ・ペーニャ、ゴヤ・トレド、マル・フローレス

第 6 回ラテンビート映画祭 上映

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[あらすじ] (引用: LBFF 公式サイト より)
1975 年スペイン。フランコ独裁政権の崩壊と共に、社会が民主主義へと急速に移行する中で、映画界でも大胆な性描写が解禁となり、「S 指定」 と呼ばれる低級低予算のソフトポルノが台頭する。それぞれの事情を抱え未来を探していたエバ (マル・フローレス)、サンドラ (カンデラ・ペーニャ)、リナ (ゴヤ・トレド) は時代の波に乗り、自由の旗印がごとく 「S 指定」 のスクリーンに登場するが、世間の風当たりは依然として厳しかった。やがて 「S 指定」 は忘れられ、喧嘩別れした 3 人は異なる人生を歩み始めるが...

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


タイトルだけ見ると、ポルノ映画かと思うようなタイトルですが、社会派ドラマとも言える作品でした。
もっともいきなりハダカのシーンで始まりますが...^^

上映が朝いちだったので、朝っぱらから裸か... と苦笑しましたが、スペイン映画においては、女性が脱ぐ場面に、時間稼ぎの躊躇などはほとんど見られません。ですから、なんとも潔く、官能的な刺激を楽しむ時間もありませんでした (笑)。

この作品が見たいなと思ったのは、あらすじにも書かれているように、フランコ独裁政権の崩壊によって揺れ動く社会をとらえたものだと思ったので、興味がありました。表現の自由が許されなかった時代から、表現の自由を獲得した時代への移行を、ソフトポルノ映画の台頭と女優たちに焦点を合わせた切り口で描かれた作品です。

この映画では、さらに、それまで家の中に閉じこめられていた女たちが、外へ出てたくましく生きていく姿も同時に描かれています。女たちにエールを送るようなぬくもりも感じられました。

サンドラは、生活に困っている父親に自分が稼いできたお金を生活資金として渡そうとしても、父親はポルノ女優という職業を理解しようとせず、汚れた金だと言い放つのですが、すかさず母親が味方になってくれます。

母親だからという立場だけでなく、父親という男性に対して翻す女性の反旗のように見えました。

フランコ政権下で屈していたあらゆるものが解放されると、ジェンダー観、家族観などの社会的な価値観の変貌に戸惑う人々もいたのだなぁと。

ストーリーは、事細かに説明せずに、時が経過している場面もあるので、ごちゃごちゃしていなくていい分、つながりが見えにくいところも若干ありました。ラストの収まりがいいので、そういうところは気にしなくてもいいか...

ともあれ、社会背景を理解していないと、官能ドラマなのか、女 3 人恋物語なのか、中途半端になってしまうかもしれません。社会派だけど、暗くなかったところが良かったです。



★★★


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