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[PIFF 2009] 4. 「Persecution」

2009.10.20.Tue.23:25
「Persecution」

原題: PERSÉCUTION (苦痛、苦悩)
製作年: 2009 年 
製作国: フランス 
監督: パトリス・シェロー
出演: ロマン・デュリス、シャーロット・ゲンズブール、ジャン=ユーグ・アングラード

persecution

[あらすじ]
ダニエル (ロマン・デュリス) とソニア (シャーロット・ゲンズブール) の関係は、愛と憎しみに揺れ、不安定ではかなげ。そこへ、見知らぬ男が出現し、ダニエルの生活がかき乱される。その男はダニエルを執拗に追いかける。やがて、ダニエルとソニアの関係は壊れ、男も去っていく。




■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


男女の関係を、ああでもない、こうでもないと、シリアスなおしゃべりで物語は進みます。でも、こじゃれたフランス映画ではなく、心理的な不安や動揺を語っていく男女の話。

登場人物の背景や人物設定について一切説明がないので、一体、その人たちがどんな人生を送ってきたのか、送っているのか、過去も現在も詳らかではなく、正体不明の人たちの心理劇とでも言いましょうか。

正体不明でも話が成り立っている自体がすごいなぁと思うのですが、キャラクターは、ひとえに俳優の演技力だけで作り上げられていますね。

主人公ダニエルは内装工という設定ですが、心の中の内装という感じがしてなりませんでした。ダニエルを演じたのが、ロマン・デュリス。最近では 「PARIS」 に出ていたのが記憶に新しいのですが、孤独を抱えた男が良く似合います。

人は出会うけれど、やがて去っていく... やがて恋人が自分から去っていくであろうという予感に苛まれながら、別れを極度に怖れるダニエル。人と出会うと、なぜ別れなければならないのだろうかと感傷的になったりするけれども、固執したくもないという二面性を持っているような気がしました。

やはり人間は孤独な生きものなのかしら。


ダニエルは、ぎこちなくなってしまったガールフレンドのソニアとの関係に悩んでいるというのに、そこへ、なぜか、突然、その主人公が好きだとしつこく追い回す男が現われます。

最近、ヨーロッパ映画を見るたびに、定番的メニューじゃないかと思うのですが、ともあれ、男と男の関係が挿入されるわけです (爆)。

その男、登場するたびに、かなり奇妙な行動をするので、ついつい笑ってしまうのですが、スクリーンいっぱいシリアスな雰囲気が漂う中、コメディじゃないよね... と自分に言い聞かせるものの、隣席からも、ふっと笑いが漏れてきて、安心したりして...


この作品、ベネツィア国際映画祭のコンペ部門出品作品でしたが、プレススクリーニングの反応はよくなかったようです。

作品の流れは悪くないのですが、どこかで、なんらかの激流やら、衝撃が走るのかと思いきや、何も起こらずにフェードアウトしてしまって、ややインパクトに欠けるかもしれません。

ラストシーンで、人々が街から去っていく場面はとても美しいのですけれどね...


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