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[PIFF 2009] 5. 「Il grande sogno」

2009.10.20.Tue.23:54
「Il grande sogno」

原題: Il grande sogno (大いなる夢)
製作年: 2009 年
製作国: イタリア = フランス 
監督: ミケーレ・プラチド
出演: リッカルド・スカマルチョ、ジャスミン・トリンカ、ルカ・アルジェンテロ、ラウラ・モランテ

ilgrandesogno

[あらすじ]
1968 年のイタリア。警察官のニコラス (リッカルド・スカマルチョ) は、役者になることを夢見ている。ある日、ベトナム戦争反対運動やフリーセックス運動に身を投じているラウラ (ジャスミン・トリンカ) に一目惚れ。ラウラには学生運動のリーダーであるリベロ (ルカ・アルジェンテロ) という恋人がいたが、運動を通じてニコラスとラウラは結ばれる。ところが、学生運動の制圧に向かう任務を負ったニコラスの正体が警官であることが運動仲間にばれてしまう。さて、ニコラス、ラウラ、リベロの3人はどこへ向かっていくのか。



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

忘れもしない 2 年前の釜山国際映画祭で見つけたイタリアの若手俳優リッカルド・スカマルチョ!!

今回もリッカルドの作品上映とあっては見逃すわけにはいきません。昨年も上映していたのですが、スケジュール上、見ること叶わずだったので、楽しみにしていました。

2 年前の作品よりはるかに大人の色気むんむんのリッカルド。

この作品は、「輝ける青春」 に代表される、イタリア映画がお得意とする、現代史と家族の絆と恋バナの組み合わせによる構成です。

個人的にはこういう素材は好きです。 この組み合わせだと、安心して見られるし、見終わった後も心地よいのです。アジア映画などにはない、爽やかさがあるといいますか (笑)。粘っこくないのです。

社会背景は、60 年代の大学紛争ですが、どこの国においても、大学紛争の根底における問題提議は似たり寄ったりなので、社会背景も理解しやすく違和感なく受け入れることができました。

ちょっとネタバレですが、最後にそれぞれが互いの道を進むというところが、ちょっと泣けました。自分には学生紛争の経験はないにせよ、自分の経験と照らし合わせても、男女間にしろ、仲間同士の寄り合いにしろ、若さゆえに熱く過ごした時が、そのまま永遠に続くことはなくて、結局、一点からあらゆる方向に向かっていくのですね。

キャラクターの掘り下げなどは、やや物足りなさを感じました。学生運動という躍動感のある内容だったのですが、後から考えるとストーリーはとても単純でした。

ただ、イタリアの家族のあり方、家族と言う概念の捉え方が印象的でした。敬虔なカトリックの家族に生まれた聡明な娘ラウラが、反体制運動に身を投じていく姿に戸惑う両親、自分の手の中に収まりきらなくなった娘を見つめる親の哀しい瞳とか、姉に手を貸す弟たちなど。

ニコラスとラウラの学生の恋物語というよりは、学生運動によって翻弄されるとある家族を映すことにより、価値観のゆらぐ社会がぼんやりと浮き彫りになっていたような気がします。




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