スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[PIFF 2009] 7. 「Adrift」

2009.10.26.Mon.23:45
「Adrift」

原題: Choi Voi
製作年: 2009 年
製作国: ベトナム
監督: ブイ・タク・チュエン
出演: Yen Hai、Pham Linh-Dan、Khoa Dui

adrift


[あらすじ]
舞台はハノイ。デュエンとハイと結婚式から話は始まる。幸せな新婚生活に送るはずの 2 人だが、結婚生活は最初からギクシャクしている。デュエンを密かに慕うカムは女性作家だが、最近筆が進まない。カムはデュエンにトーという名の男を紹介すると、デュエンはトーに心を奪われる。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


これまで観たベトナム映画といえば、トラン・アン・ユン監督作品ぐらいなもので、ほかに見たものはありません。

この作品は、2009 年ベネチア国際映画祭 Orizzonti 部門 (ワールドシネマの新しいトレンド) に出品されたものです。

ベトナム社会でうねる、価値観の変遷、特に家族や性に対する価値観、これまでタブーとされてきた同性愛や不倫などの問題を描いています。

エスニックな風景、たとえば家の中の造りや、調度品、衣装、そして、そういうものがひときわベトナムらしい匂いを醸し出していて、その香りの中を漂うような作品なので、文字通り adrift (=漂流) だなぁと思いました。

さらに、新婚のデュエンはハイとの夫婦生活に不満を抱く一方で、カイに紹介されたトーの魅力に勝てず性に目覚めていく過程は、官能的ですが、抑制された密やかな雰囲気に包まれています。

ここで、こうした雰囲気に呑まれてしまうと、雰囲気に酔って漂うだけで、焦点がぼやけてしまいそうで、何を言いたいのか分かりませんでした。どうやら、社会的なメッセージや意味合いが込められているというのは、見終わってから分かりました。

登場人物のキャラクター設定なども、輪郭が分かりづらくて、キャラ自体が薄いというか... もちろん、キャラが濃すぎるとエスニックな映像に合わないのですが... そういう意味では、映像とメッセージとストーリーが、微妙なバランスの上に成り立っている作品のようです。

ベトナム映画を見る機会があまりないので、今回この作品を観ることができて良かったです。



コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。