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[PIFF 2009] 11. 「A Little Pond」

2009.10.27.Tue.23:50
「A Little Pond」

原題: 작은연못 (小さな池、小さい池)
製作年: 2009 年
製作国: 韓国
監督: イ・サンウ
出演: キム・レハ、ムン・ソングン、カン・シニル、キム・スンウク、イ・デヨン、パク・クァンジョン・チェ・ドンムン、ソン・ガンホ

alittlepond


[あらすじ]
朝鮮戦争中の 1950 年 7 月に起きた老斤里(ノグンリ)事件を題材としている。この事件は、アメリカ軍が命令に基づき、戦闘地域を移動する民間人を敵とみなし発砲してしまった、韓国民間人の誤認虐殺事件。



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


満を持して上映されたこの作品。なかなか公開、上映されない問題作と言われ、お蔵入りになるのではないかと思っていましたが。手持ちの PIFF プログラムでは、2009 年の製作となっていますが、2006 年末にすでにクランプアップしていたようです。

イ・サンウ監督は、長年演劇で活躍され、本作が映画監督デビュー作。演劇界の人脈を活かしてか、出演陣は、韓国演劇を代表する面々が勢揃い、しかもノーギャラでの出演だったそうです。韓国演劇界に詳しい方々にとっては垂涎のお歴々競演作でしょうか。

見終わっての感想は、正直なところ 「うぅーーむ....」 でした。泣けなかったので、ちょっと複雑な気持ちです。

上映後には監督と出演陣による Q&A もあり、いつものごとく通訳さんのお世話になりました。英語通訳を希望した人の数がいつもより多くて、国内のみならず、この作品への関心の高さがうかがわれます。以下、Q&A の内容を絡めて、この作品の感想をまとめておこうと思います。

まず、Q&A でも指摘されていたのですが、ストーリー全体を通して、どこまでが事実で、どこからがフィクションなのか、線引きがなくて、見る方が戸惑ってしまいました。

監督いわく、「この作品は、自分が主観的、感情的に描いたものであって、観客の皆さんがどのように見られるかということが客観的な視点だ」 とも。

ただ、この忌まわしい事件について記憶しておきたいというだけの映画なのかもしれませんが、記録映画としてとどめておきたくとも、そうもいかないでしょう。

脚色の部分を無視するわけにもいかず、また、感傷的な部分において、反米感情を煽っている可能性がないとは言いきれません。

監督は、そもそも 「作品の是非について議論はしたくない」 と仰っているので、もちろん、国民感情を刺激するためのものではないとは分かっていますが...

一般公開まで時間がかかっていることについて、「外部からなんらかの圧力がかかっていたのか」 という質問に対して監督は、「特に圧力がかかったわけではない」 と仰っておられました。

また、「導入部から前半にかけて、村人たちの描き方は、コメディ色が濃く、ユーモアで観客を笑わせておいてから、後半で、悲惨で無残な村人の姿を描き出した意図は何か」 という質問もありました。

監督いわく、「あの村をホビットのような村、ユートピアのような村として描きたかった」 そうですが、それって朝鮮戦争時の山中の村という点においても、「トンマッコルへようこそ」 のトンマッコルとかぶっているなぁと。村人の朴訥なコミカルな言動についても、どこかでみたようなイメージが先行して、斬新さを感じられませんでした。

少しネタばれですが、劇中、鯨の親子の CG が挿入されています。この鯨の親子について、その意図についての質問に対して、監督は一切答えないことに決めているそうですが、観客からは、「あの鯨の親子が、作品の邪魔にはなっていないか」 という意見も出されました。

繰り返すようですが、監督がご自分の主観で作ったと認めておられる以上、周囲でいくら喚きたててもせん無いことなのかなと思いました。

ともあれ、この作品については、以前からどうなっているのかとずっと気になっていたので、ようやく見られたことで、すっきりしました。



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