スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

せめぎ合いに弄ばれて...

2009.11.17.Tue.23:25
「副王家の一族」

原題: I Viceré
製作年: 2007 年
製作国: イタリア = スペイン
監督: ロベルト・ファエンツァ
出演: アレッサンドロ・プレツィオージ、ランド・ブッツァンカ、クリスティーナ・カポトンディ、グイド・カプリーノ、フランコ・ブランチャローリ、ルチア・ボゼー

fukuoke

[あらすじ] (参照: 公式サイト
イタリア統一を目前にしたスペイン・ブルボン王朝支配下のシチリア。王家の代理を務める副王家の末裔、ウゼダ家では、当主ジャコモ (ランド・ブッツァンカ ) が絶大な権力を振るっていた。一族に対しても封建的で横暴な支配を繰り返し、遺産相続のために弟を追放。自由な生き方に憧れる嫡男コンサルヴォ (アレッサンドロ・プレツィオージ) は、そんな父に反発を強めていく。ジャコモは、娘テレーザ (クリスティーナ・カポトンディ) に対しても、ジョバンニーノ (グイド・カプリーノ ) との仲を引き裂こうとする。一方、フランス革命により民主化の波がシチリアにも押し寄せ、貴族社会が終焉を迎えようとしていた。父への憎悪を募らせながらも、貴族の御曹子としての宿命に葛藤を深めていくコンサルヴォだったが...

原作は、イタリアの小説家フェデリコ・デ・ロベルトの小説 「副王たち」。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


イタリア映画は数多く観ていないのですが、それでも何かを観るたびにミーハー魂に火をつけられるのはなぜでしょうか (笑)。要は、イタリアのイケメン俳優にすぐにコロっときてしまうということですが、今回もアレッサンドロ・プレツィオージにすっかり見とれていたのですが、ストーリーそっちのけというわけにもいかず...

この作品、2008 年イタリア映画祭で上映されていたそうですが、映画祭の存在は知っていたものの参加したことがなく、こういうものはこれから欠かさないぞ!と心に誓いました (笑)。

19 世紀半ばのイタリア史について予備知識なく観たので、ストーリーの時代背景を追うのが結構大変。イタリアがスペイン・ブルボン朝の支配下にあったことも知らず、ああ、なんて無知なんだろうかと反省 (汗;;;

とはいうものの、劇中でちゃんと説明してくれるので、字幕をもらさず追いかけないといけないし、イケメンも見逃してはならぬということで、126 分間忙しかったです。


金欲と権力のためなら家族を犠牲にすることさえ厭わない父ジャコモ (ランド・ブッツァンカ ) に反発する息子コンサルヴォ (アレッサンドロ・プレツィオージ) 。コンサルヴォの少年時代から壮年時代を通じて、彼の視点を通した副王家の姿が描かれています。

父親に反発していたはずのコンサルヴォが、いつしか権力の虜になっていくのですが、結局のところカエルの子はカエルなのかと。どんなに反発していても、随所で父親の血が流れているなぁと感じるところもあり、それがコンサルヴォの先行きを暗示していたようです。

一族内での醜い遺産争いって、まさしく骨肉の争いなのですが、持てる家だから争えるのですよね。庶民は争うほどの遺産もないし... (笑)。

父ジャコモが憎々しげで、猛烈な悪役です。どこか憎めない... というところは皆無です。ジャコモを演じたランド・ブッツァンカの顔は一度見たら忘れられませんね。


19 世紀半ばのイタリアは激動の時代。古きものと新しきものとのせめぎあい、伝統的な価値観と革新的な価値観とのせめぎあい。時代の流れに逆うべきか、時代の流れに委ねるべきか。人が試される時代とでも言いましょうか。

でも、大きな歴史の転換期でなくとも、人間はいつもどこかでそうしたせめぎ合いに翻弄されたり、選択を迫られたりしていると思います。そして、血縁であれ、他人であれ、人と人との絆というものが、いかに脆いものであるかということは、いつの時代でも同じだなぁと...。

歴史の転換期における華やかな世界の裏の骨肉劇を彩る人間模様がぎっしり詰まっているのですが、話の展開は、前半に比べて後半がややはしょった感じだったので、コンサルヴォの変容が急なもののように思え、最後はなんだか呆気なくて...

原作を 2 時間の尺で語るのは無理だったのでしょうかね。もう少しじっくり見たいなぁと思いました。このテの作品は、ドラマもいいかもしれません。


★★★




コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。