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[韓国映画ショーケース] 「ヒマラヤ~風がとどまる所~」

2009.11.28.Sat.22:49
「ヒマラヤ~風がとどまる所~」

原題: 히말라야,바람이 머무는 곳
製作年: 2008 年
製作国: 韓国
監督: チョン・スイル
出演: チェ・ミンシク

himaraya

[あらすじ] (参照: 韓国映画ショーケース 2009 公式カタログ)
勤めていた会社をリストラされ、家族とも離れて暮らす中年男チェは、弟が経営する工場で亡くなったネパール人労働者トルジの葬式に居合わせ、トルジの遺骨を故郷に届けることに。何の準備もせずに旅立ったチェは、高山病に悩まされながらトルジの家族の元に到着する。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


久々にスクリーンでチェ・ミンシクが見られるとあって、楽しみにしていた作品です。

アート系映画の旗手、チョン・スイル監督の作品です。この監督の作品を知らずして見てしまうと、睡魔の手に堕ちてしまいます (笑)。セリフも少なく、ストーリーは単純。長まわしで、しつこく風景と人物が溶け合うまで撮るという感じは、前作と似ています。

監督の前作 「黒い土地の少女」 の方が、もう少しストーリー性が滲み出ていましたが...。

仕事も失い、家族とも離れ、どう見ても幸せそうではないくたびれた中年男。人生の酸いも甘いも知っている男。こういう役柄は、チェ・ミンシクが得意とするキャラかもしれません。チェ・ミンシクをネパールの壮大な風景の中に立たせると絵になります。絵になると言うものの、風景の中にじわじわとうまく溶け込んでいきます。

ストーリーは、上記のあらすじでほぼ全てです (笑)。 寂しそうな背中を見せる中年男がネパールの村で何を思い、考えているのかは、教えてもらえません。おそらく見ている側が、あんなこと、こんなことを考えているのかしらと、想像力をフル稼働させる必要があるようです。

村の人々については、自然を崇め、神を拝み、家畜を追い、火を焚き、食事を作り、酒を飲む、そして男女の営みと、ごくごく基本的な人間の営みが淡々と描かれています。

それにしても、ネパールの山々、渓谷の風景の荘厳さには圧倒されます。主人公のチェが高山病にかかるのですが、見ているだけで空気の薄さや透明さを感じて、息苦しくなりそうな気がします。風の音を聞いていると魂を持って行かれそうな、スピリチュアルな気分にもなります。

もう少し、叙情性が欲しいとも思ったりしますが、どうなのでしょうか...。あの壮大な自然を前にすると、ひとりの人間が何を思い、何を考えても、なんだか取るに足らないチッポケなことに見えてきて。やはり、叙情性は最小限でいいのかもしれませんね。




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