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[スペイン映画祭] 「泥棒と踊り子」

2009.12.23.Wed.02:02
「泥棒と踊り子」

原題: El baile de la victoria
製作年: 2009 年
製作国: スペイン
監督: フェルナンド・トゥルエバ
出演: リカルド・ダリン、アベル・アヤラ、ミランダ・ボーデンフォファー、アリアドナ・ヒル

baile de victoria_poster

[あらすじ] (参照: 2009 スペイン映画祭 公式サイト
チリに民主政権が戻り、大統領による恩赦によって、金庫破りの名人ベルガラ (リカルド・ダリン) と、アンヘル (アベル・アヤラ) は刑務所から出所する。ベルガラは、家族とともに人生をやり直そうとするが、アンヘルは刑務所の所長への復讐と金庫破りで大金持ちになることを夢見ている。アンヘルは、ビクトリアというバレリーナに出会い惹かれれていく一方で、刑務所で仲間から噂を聞いていたベルガラに近づく。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


スペイン映画ですが、舞台はチリ。恥ずかしながら、ラテンアメリカの社会や歴史の知識に疎いワタシにとっては、チリの民主政権が云々と聞いてもピンときません。もっと背景を知っていれば、作品を深く感じとることができたのかもしれません。

ただ、雪をいただく山々に囲まれたサンチャゴの町の風景が美しく、これがチリなのかと。

ストーリーは、刑務所を出所した 2 人のその後を描いた話。もともと 2 人は面識がなく、刑務所仲間を通じて、出所してから知り合うことになります。

出所したばかりなのに、夢は金庫破りという若者アンヘル。
将来に向けて時間もたっぷりとある若者なのに、金庫破りで金を得ようとする発想が驚きで、これは社会に対する恨みなのか、社会の底辺からの叫びなのか、エネルギーの爆発なのでしょうか。

金庫破りで捕まり、出所後の夢は家族との生活という中年ベルガラ。残りの人生は、家族と一緒に暮らしたいと平凡な生活を望んだところで、前の妻も子供からも相手にされず。人生で大切なもの失ったことに気付くのが遅い典型的な中年男。

同じ時期に出所しても、この 2 人が向かうべき方向はまったく異なっていたはずなのに、どういうわけか、同じ道を辿ることになります。

この 2 人の間に、アンヘルが偶然知り合ったバレエダンサーのビクトリアが絡んできます。彼女は、才能にあふれながらも、両親を失ったショックで言語障害を持ち、その才能を埋もれさせたまま、貧しいため開花させるチャンスもありません。

もともとバラバラだった 3 人。それぞれが出会うまでの人生においても、彼らを結びつけるような絡みどころもなかったはず。そんな 3 人がめぐり合ったのは、ある意味、とても唐突な人間関係で、無理やり話をつなげたようにも見えます。でも、考えてみれば、人間関係なんて唐突に生まれるものですね。

この 3 人に共通する点は、「孤独」 であること、社会から置き去りにされ居場所がないことでしょうか。

唐突なようであっても、互いに共通の因子を見つけたり、つながりを持つことで、1 人ではできない何かを打破しようと共に一歩踏み出すものなのかもしれません。



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