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愛と映画の比重は?  「抱擁のかけら」

2010.02.18.Thu.01:09
「抱擁のかけら」

原題: Los abrazos rotos
製作年: 2009 年
製作国: スペイン
監督: ペドロ・アルモドバル
出演: ペネロペ・クルス、リュイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ、ホセ・ルイス・ゴメス、ルーベン・オチャンディアーノ、タマル・ノヴァス

losabrazosrotos

[あらすじ] (参照: 公式サイト
2008 年、マドリード。脚本家のハリー・ケイン (リュイス・オマール) はかつて映画監督であった。14 年前のある事件をきっかけに視力を失い、以後、本名のマテオ・ブランコという名を隠している。事情を知るエージェントのジュディット (ブランカ・ポルティージョ) と彼女の息子ディエゴ (タマル・ノヴァス) が、ハリーの生活や仕事を手助けしている。ある日、ハリーの元へ、ライ・X (ルーベン・オカンディアノ) という男が脚本を依頼しにやってくる。ハリーはその男が実業家エルネスト・マルテル (ホセ・ルイス・ゴメス) の息子であることを思い出していた。ハリーの過去に興味を持つディエゴに求められ、ハリーはマテオ時代のことを話し始める。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


楽しみにしていた作品をようやく見ることができました。ペドロ・アルモドバル監督の作品。日本で公開されるのは、なんて遅いの...

アルモドバル作品にしては、かなり商業的に妥協し、観客に寄り添おうとした作品と言えるでしょうか (笑)。以前のようなコッテリした男女のアブノーマルな匂いは、やや影を潜めましたが、それでも男女の狂おしいばかりの愛というテーマは一貫しているような気がします。

執拗な愛、偏狂な愛。このテの男女の話 (ときどき同性) は、そこらへんにありそうでなさそうです。メロドラマかと思いきや、なんだか少しミステリー調ですが、大ドンデン返しが待っているということはありません。過去の話は小出しに紡がれていくのですが、過去は過去にとどまらず最終的に現在に収束する構成ですから、ドラマの展開自体は平面的です。

主人公のマテオは、ペドロ・アルモドバル監督自身を投影していると言われていますが、映画への愛情もたっぷり込められています。もしかして、そちらの方の比重が高いのかしら? (笑) そうなると、この作品における 「愛」 と 「映画」 の比重はどうなっているのかしらと、だんだん疑問に思えてきたりします。このあたり、ちょっと焦点がぼんやりしているのかもしれません。

登場人物のキャラクターはきっちり描かれすぎるほど、くっきりと輪郭をもたされていて隙がないです。見る側に口を挟む余地を与えない人物設定ってすごいなぁと思ったりしました。

もっと、辛気臭くて深刻な感じかと勝手に想像していたのですが、思ったより明るいトーンにまとめられていました。

人間主体の構図と大胆な色彩感覚は、大好きですね。赤と水色のコントラストは最高で、花模様のカーテンなどのインテリア、ペネロペの着ている衣装、すべてのバランスが良いと思いました。

そして、行ってみたーい。カナリア諸島の火山島ランサロテのファラマ海岸。なんという美しい風景。はぁ、ため息です。

マテオが撮影した劇中のフィルムには、睡眠薬入りのガスパチョとか、チリチリ焦げるベッドとか、きゃはは、あれは 「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 の 1 コマじゃないかと思い出し笑い。そんな楽しみもあります。



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