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本心はどこに? 「突然炎のごとく」

2010.03.04.Thu.21:15
Femmes@Tokyo [フランス映画特別上映] 女たちの記憶
「突然炎のごとく」

原題: Jules et Jim (ジュールとジム)
製作年: 1961 年公開
製作国: フランス
監督: フランソワ・トリュフォー
出演: ジャンヌ・モロー、オスカー・ヴェルナー、アンリ・セール

julesetjim

[あらすじ] (参照: Femmes@Tokyo パンフレット)
舞台は第一次大戦前後。オーストリアの青年ジュール (オスカー・ヴェルナー) は、フランス青年のジム (アンリ・セール) と知り合い親友となる。しばらくして 2 人はカトリーヌ (ジャンヌ・モロー) という女と出会い、同時に恋に落ちてしまう。ジュールは彼女に求婚し、2 人はパリの同じアパートに住んだ。ジムは出版社と契約ができて作家生活をふみ出す。やがて第一次世界大戦が始まり、2 人は戦線へ駆り出される。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


国際女性の日 (3 月 8 日) にちなんで企画された文化イベント 「Femmes@Tokyo」 の一企画 「フランス映画特別上映 女たちの記憶」 にて、この作品を見てきました。

この作品が公開された際、カトリーヌの自由奔放な生き方の描写が、女性解放運動の波によって支持され、この映画は女性映画として位置づけられてしまったそうです。当時としてはかなり鮮烈だったようですが、現代の視点においては、ことさら女性解放が強調されるような作品ではないようです。

当時の女性が、カトリーヌに自分を投影して共鳴したのはそういう時代だったからで、果たして、現代の女性が、カトリーヌに共鳴できるかというと微妙かもしれません。確かに現代の女性は、50 年前の女性よりもはるかに人生の選択肢を多く与えられているようで、それが歴史というものなのだと思いました。

それよりも、個人的にはカトリーヌという人物像に興味が持てました。彼女の心の拠りどころはどこにあるのか、男性たちを翻弄する本当の狙いはどこにあるのか、彼女の言動は本心からなのか嘘なのか。

そして、エンディングに呆然とさせられてしまいました。これじゃ近松の心中物か...あるいは純愛劇なのか...はたまた不条理劇なのか。

カトリーヌは自ら男性を積極的に愛することはできても、相手からも愛され互いに時間をかけて愛情を育むということを知らなかったのか、あるいは、男性に縛られるのがイヤだったのか。それなのに、あの結末を選んだのはなぜか...。どこかいつも本心を隠しているような、哀しさも感じました。

劇中、ジャンヌ・モローが歌っている 「つむじ風 (Le Tourbillon)」。曲調も陽気なのですが、歌詞がなんとも意味深です。



コメント
やっぱり綺麗なんだもう1人のカトリーヌ
祭に現を抜かし、すっかり忘れてた。
これ、敬愛する蓮實重彦先生お勧め映画。
名作中の名作?
観たいと思っていたんでした。
最近物忘れも進んでいます。
まあ…DVDで観ればいいんですが。
でもやっぱり劇場で観たかったです。
彼女の心の動きとか気になるなぁ。
鑑賞天国羨ましや。

翻弄してみたい
you さん、カトリーヌはちょっと理解しがたい女性で自分を投影させるなんてこともありませんが、男性を翻弄してみたいという野望?がムクムクと...なーんて。

> 敬愛する蓮實重彦先生お勧め映画。
へぇ、そうなんですか。フランス映画のレトロについて全く知識がありませんが、いろいろと重要な作品があるようですね。ワタシもできるだけ機会を逃さないように...と思いながらチェックしています。

> でもやっぱり劇場で観たかったです。
下高井戸シネマで今月末から「フランソワ・トリュフォーの世界」という上映会をやっていて、この作品も上映(4/1~4/3、5/6~5/8)されます。ちょっと不便な所ですがね~。

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