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右に蹴るか、左に蹴るか 「ルド and クルシ」

2010.03.25.Thu.16:30
「ルド and クルシ」

原題: Rudo y Cursi
製作年: 2008 年
製作国: メキシコ
監督: カルロス・キュアロン
出演: ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ、ギレルモ・フランチェラ、ドロレス・ヘレディア、アドリアナ・パズ

rudoycursi

[あらすじ] (参照: 公式サイト
メキシコのバナナ園で働くベト、通称クルシ(ディエゴ・ルナ) と、タト、通称ルド (ガエル・ガルシア・ベルナル) は異父兄弟。2 人は暇があると草サッカーに明け暮れていた。そんなある日、タイヤをパンクさせたサッカーのスカウトのバトゥータ (ギレルモ・フランチェラ) を助けたことが縁で、サッカーチームに入るという夢を叶えようとするが...。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


ラテン映画界を牽引する 3 人の映画監督、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロが立ち上げた製作会社 Cha Cha Cha の第 1 弾作品。

ラテン映画というと、ワタシが最近見た作品では、やたら社会性の強いものを感じたのですが、この作品、コメディタッチに描かれ、あっけらかんとしているのです。農村と都会の社会格差とか、そういうものは根底に流れているのですが、そこは土台にすぎず、幸せって何だろうという趣向のようで、肩肘はらずに見ることができました。

メキシコの片田舎から大都会メキシコシティへ移り、あれよあれよと言う間にサッカーリーグで選手として活躍するなんて、なんだか上手くいきすぎじゃないの? そんなに上手いか、この兄弟? 現役選手にしては歳とり過ぎじゃない? などなど思ってしまったのですが、その過程はあくまでもコメディってことに落ち着くようです(笑)。

スター選手に登りつめたところで、金と女にまみれ...あれよあれよという間に転落。ほら、一歩一歩、一段一段進んでいれば、一歩、一段のありがたみが身にしみてわかるだろうけれど、彼らはツキだけで、何十歩も何十段もすっ飛ばして登ったから、転がり落ちるのも早くても仕方ないなぁと。でもこんな展開、なんとなく予想できましたが。

バナナ園の作業員からサッカーリーグのスター選手へという夢物語は、ありふれた夢。そんな夢にもう届くことはないであろう年齢に到達してのチャンス到来なものだから舞い上がってしまって、足元見えず...でも、ちょっとだけいい夢見させていただきましたという楽しきジェットコースター人生!

結局、故郷に戻り、身分相応の生活を、気の合う仲間と家族とそこそこに暮らす... それも幸せなんだということ...

自分にとっての右は、相手にとっての左。右に蹴るか、左に蹴るか。この兄弟間に起こる 2 度の人生の PK 戦は、なんとも憎めない、ほのぼのとしたものでした。

全体としては、なんとも短絡的な話であることは否めないと思うのですが、成功も、転落も、右に蹴るも、左に蹴るも、もしかすると、知らないところで誰かが自分の人生を天秤にかけているだけのことかもしれない、そんな風に思えてきました。だって、誰かが成功すれば、誰かが転落し、自分がボールを右に蹴ったとして、相手にとって飛んでくるボールは左なのだし。


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