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涙の裏と表 「モリエール 恋こそ喜劇」

2010.03.29.Mon.23:55
「モリエール 恋こそ喜劇」

原題: Molière
製作年: 2007 年
製作国: フランス
監督: ローラン・ティラール
出演: ロマン・デュリス、リュディヴィーヌ・サニエ、ファブリス・ルキーニ、ラウラ・モランテ

moliere

[あらすじ] (参照: 公式サイト
1644 年、駆け出しの劇作家モリエール (ロマン・デュリス) は自らが旗揚げした劇団の借金に追われ、投獄寸前の窮地に陥っていた。そこへ金持ちの商人ジュルダン (ファブリス・ルキーニ) が現れ、ある提案をもちかけられる。それは、借金の肩代わりと引き替えに、ジュルダンに演劇指南をするということであった。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この作品は、喜劇王と呼ばれているの劇作家モリエールが、悲劇こそ演劇の神髄があると信じていた若き日の姿をコメディタッチに描いたもの。

悲劇か喜劇か... さて、どちらが本当の演劇なのかという堅苦しい話ではありません。モリエールには劇作家としての芸術的な悩みもあるのですが、それはさておき、借金返済のために雇われた商人のジョルダンに演劇指導をしなければならないという現実に直面しています。そして、ジョルダンこそが、この作品におけるコメディの立役者。

モリエールは本来ジョルダンの演技指南役であるのもかかわらず、演技指南の理由を知られたくないジョルダンの計らいで、ジョルダンの娘の家庭教師を兼ねた神父という身分でジョルダンの家に出入りするのです。ここですでに一芝居。

そして、モリエールはジョルダンの家に居候しながら、ジョルダンの妻や娘とのかかわりで、あちらでもこちらでも芝居を打たなければならず、芝居の中に芝居が折り重なる構成はとても面白かったです。

とにかく、笑いが多くて楽めました。コメディ好きとして見逃すことはできず、笑いながらも、人間の温かさというツボをじんわり抑えているところが好きです。

人生においては、涙の裏には笑いがあり、またその逆も真なり。ということは、悲劇であっても喜劇であっても、どちらの価値の優劣も比べることができないということ。そういう結論に、モリエールはたどり着いたのかしらね。


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