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互いを包みこむ 「画家と庭師とカンパーニュ」

2010.04.05.Mon.00:28
DVD 鑑賞
「画家と庭師とカンパーニュ」

原題: Dialogue avec mon jardinier
製作年: 2007 年
製作国: フランス
監督: ジャン・ベッケル
出演: ダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン、ファニー・コットンソン

dialogueavecmonjardinier

[あらすじ] (参照: Movie Walker
フランス・カンパーニュのとある屋敷に住む画家 (ダニエル・オートゥイユ) の元へ、庭師の求人広告を見て来たという男 (ジャン=ピエール・ダルッサン) が現れた。偶然にも現れたのは、画家の小学校時代のいたずら仲間だった。画家は芸術の道を選び成功したが、妻エレーヌとうまくいかずパリの生活に疲れ果て、カンパーニュへ戻ってきたのだ。庭師は、国鉄に就職し勤め上げた後、庭師となりずっと地元でつつましく暮らしていた。再会を果たした 2 人は、過去や現在について語り合う。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


陽光のまぶしさと、緑の鮮やかさに包まれて、幸せな気分に浸れるのですが、画家と庭師のやりとりが延々と続きます。小学生時代は悪ガキだった 2 人は、互いに異なる人生を歩み、再会するまで接点さえなかったのに、あまりに長い無沙汰を取り返すかのように、互いの人生について語り続けるのです。

これって、もしかして、カフェで延々と会話を楽しむ人々を撮りたがるフランス映画の典型的な作品なのか... と、正直言うと、最初は少し後悔しました。もっとも、ワタシはフランス映画の典型がそういうものだと思っていませんが。

見ていくうちに、最初の印象はそのうち変化して、だんだんとこの 2 人が醸し出すというか、この 2 人から滲み出る善良さに引かれていきました。職業も家庭環境も異なる 2 人には、接点がないので、絡み合わない部分もあり、そこに会話の可笑しみがあるのですが、そうしたズレもすべて包みこむような温かさに満ち溢れているのです。

時間を重ね、それなりに人生について酸いも甘いも知り、すでに老いの世界に足を踏み入れていることも自覚していることが、互いを受け止め、包み込める力になっていることは言うまでもありません。ラストは心沁みるものでした。

自分は久々の再会した友人とこんなにも深く人生について話をすることができるだろうかと、ふと問いかけたりしました。何気ない会話であっても、必要なのは自己表現力と相手への気遣いなのでしょうかね。

フランス語を理解できないので、どういうニュアンスの話術なのか探れないところがつくづく残念です。この作品を薦めてくれた友人が 2 人いまして、1 人は女性、もう 1 人は男性ですが、そういえば 2 人ともフランス語に長けていたのでした。ううーむ、きっと彼らはフランス人の洒落た会話のエッセンスを感じとっていたに違いありません。今度会ったら、どういうものだったのか聞き出してみようと思います。



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