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ちょっとスイート?なハードボイルド 「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

2010.05.18.Tue.00:54
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

原題: Vengeance 復仇
製作年: 2009 年
製作国: フランス=香港
監督: ジョニー・トー
出演: ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン、サイモン・ヤム、シルヴィー・テステュー、ラム・シュー、ラム・カートン

vengeance_poster

[あらすじ] (参照: 公式サイト
マカオの高級住宅地で、家族4人が何者かに襲われるという事件が発生。そこへ、表向きはフランス料理店オーナーだが、殺し屋だった過去を持つコステロ (ジョニー・アリディ) が現れる。事件の被害者はコステロの娘アイリーン (シルヴィー・テステュー)とその家族だった。コステロは過去に受けた銃弾のせいで記憶を失いつつあるのだが、復讐を決意する。コステロは偶然であった 3 人のヒットマンたちと手を組み、復讐を始める。しかし、徐々に復讐を誓った記憶さえも失い始める。

第 62 回 カンヌ国際映画祭コンペティション部門 正式出品作品

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この作品は、とてもシンプル!の一言に尽きます。復讐劇ですから、おおよその展開としては先が読めますが、誰が生きるか死ぬかは、なかなか読めませんね。

これまでの作品と異なるところはテンポかしら。「文雀」 とか 「エグザイル 絆」 は、テンポが良かったけれど、今回はかなりスローですね。復讐を始めるまでにやや時間がかかっているので、中盤からようやくエンジンがかかってきます。

テイストも、正統派ハードボイルドというより、ちょっとスイート?なハードボイルド。血も涙もない殺し屋ではなく、友情とか家族とか、そういう「情」 の部分がかなり見える殺し屋たちでした。殺し屋たちのキャラが、それぞれ過度なキャラではなく、セリフも多くないにもかかわらず、しっかりと輪郭を見せていて、これは演技者がいいのか演出力なのか、ともあれキャラの描き方はかなり洗練されているなと思いました。

コステロと 3 人のヒットマンたちが、互いをかなりすんなりと受け入れることができたのは、やはり同じ匂いがするからでしょうかね。情を通じるほどのやり取りがあったわけでもなく、あくまでもビジネスとしての取引なのに、そんなにすんなり信じちゃっていいのかなぁなんて思ってしまったのですが...。

それにしても、最後にコステロはどうして戻って来れたのか疑問が残ります (笑)。もしかして、記憶は失っていないとか... そうすると全員騙されたことになりますが...。まさかね。

銃弾が嵐のようにはじけ飛んでいたにもかかわらず、銃弾が当たった相手の体からは血しぶきが飛ぶ程度で済んでいたところは、安心して見ていられました。これが韓国ノワールなら、傷口からドロドロの血がありったけ流れ出て、おまけに吹き飛んだ頭や手足までご丁寧に再現してくれることもあったりするのですが、この作品では、そういうエグさの程度がほどほどに抑えられている分、じっくり見ることができたような気がします (あっ、でも、これは人によって印象が異なるかもしれません)。

個人的には 「文雀」 が好きなのですが、「文雀」 で、雨の中を傘を差して往来する人々の場面が気に入っていて、それと似たような場面がこの作品にもあったので、ちょっとニンマリしてしまいました。

それにしても、この邦題、どうして普通に翻訳した 「復讐」 ではダメだったのですかね。コステロが、しつこいほど 「Vengeance」 とマジックで書いていたシーンの意味が薄れてしまうような~。


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