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刺の痛み 「告白」

2010.07.14.Wed.23:45
「告白」

製作年: 2010 年
製作国: 日本
監督: 中島哲也
出演: 松たか子、岡田将生、木村佳乃、橋本愛

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[あらすじ] (参照: 公式サイト
とある中学校。終業式後のホームルームで、1 年 B 組の担任・森口悠子 (松たか子) は、37 人の生徒を前に語り出す。自分の娘が死んだこと。警察は事故死と判断したが、娘はこのクラスの生徒に殺されたということ。一瞬、静寂に包まれる教室。森口は、生徒に命の尊さを教えるための復讐を始める。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


めったに邦画を見ないワタシですが、「告白」 は評判が良いようなので見てみました。見終わると、この作品が手加減なしに投げかけてくる刺々しさで、あちこち痛むことに気付かされるような、そんな作品です。

かっちりしたストーリー構成は、原作の力が大きいことによるものだと思います。たいてい映像化されると原作の旨みが損なわれることが多いのですが、この作品はどうなのでしょうか。原作を読んでいないので何ともいえないのですが、この映像化は成功しているのではないかと思います。

映像が物足りないと原作に戻ってみようと思うのですが、この作品に関しては、原作を読み返そうという気が起こりません。なぜかしら~。たぶん、このストーリーをもう一度復習したくないというか、また、あの刺の痛みはもうご免こうむりたいからかもしれません。

森口悠子 (松たか子) の娘の殺人事件は、事件に関わった関係者たちの告白によって真相がどんどん明らかになるのですが、中学生の心って、そんなにも病んでいて、そんなにも脆いものなのかと。幼すぎて、病的で脆い心と向き合えず、治癒する手立ても知ろうとせず、ただひたすら逃避を試みる... 親のせい、友だちのせい、先生のせい、学校のせい。悠子の 「どっかーーん級」 の復讐がなければ、命の重さに気付くことができないとは、究極的すぎるような話なのだけど。

この作品では、生徒たちが無垢で無知でありながら、悪魔的な堕落した心を持っている姿が描きだされていて怖ろしくもある反面、雨のしずく、水溜りの跳ねるしぶき、雲の流れといった、外界の美しさが際立って描かれています。なんとも対照的な描き方が、よけいに刺々しさを増長しているように感じられます。

自分が中学生だった頃からは想像もつかない別世界...としか言いようがなくて。でも、あちこち痛むのです。だれもが哀しみを抱えているものだけど、どの告白も、擁護する気は起こらないし、言い訳も聞きたくありません。何かが間違っているような気がして...。


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