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[国際Dシネマ2010] 「けがれなき愛」

2010.07.31.Sat.04:36
SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2010

「けがれなき愛」

原題: 페어 러브 (フェア・ラブ)
製作国: 韓国
製作年: 2009 年
監督: シン・ヨンシク
出演: アン・ソンギ、イ・ハナ

fair_love

[あらすじ]
カメラ修理工のヒョンマン (アン・ソンギ) はがんで死んだ友人から大学生の娘ナムン (イ・ハナ) の世話を頼まれていた。恋愛経験なく 50 歳を過ぎ、カメラ修理のことしか知らない彼は娘の示し始めた愛に戸惑うが、やがて自分の中に娘への愛が芽生えているのに気づく。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この作品は、川口 SKIP シティで開催された 「SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2010」 で、長編コンペに出品された作品です。D シネマとは、アナログ (フィルム) でなく、デジタル撮影したデジタルシネマのこと。

映画祭の開催地としては、アクセスしやすい場所とは言えないし、日曜の朝っぱらの韓国映画にそれほど人は集まらないだろうなんて、友人と語りながら行ってみたら、あらタイヘン。予想に反して大勢の人が詰めかけていました。

この作品、昨年のプサン国際映画祭でも話題になっていて、ワタシもチケットがとれず悔しい思いをしたのですが、こうして日本で見ることになろうとは...

アン・ソンギ先生が若い女の子と恋に落ちるなんて、どんな話なのか、展開なのかと、楽しみでした。監督はインディーズ系の方なので、ベタなお話になるわけないと思って期待していました。

全体の印象はとても幻想的な感じがしました。特にラストシーンで、時間軸がずれるような、フラッシュバックするような場面があるのですが、どこで、誰が、誰といるのかわからないのです。この点は、監督がティーチインで説明してくださったのですが...

そもそもイ・ハナ演じるナムンという娘が不思議ちゃん系で、言動のつかみどころがありません。恋愛経験のない 50 歳過ぎの独身男ヒョンマンも、レンズばかりを覗いていてどこか現実離れしているようなところがあるのです。歳の差を考慮しなければ、類は友を呼ぶ... というような関係だったかもしれません。

ヒョンマンは職人気質で、まじめ一筋。もうとっくに人生の折り返し地点を通過し、もうやりたいと思っていることも冒険できない年齢で、あとは老いへ向かってゆくばかり。 ひとりでいることは気楽だけど、周囲に気を遣わせてしまうことが少し心苦しくもあり、彼の人生は決して明るいとは言えません。

そんな折、金を貸していた親友がガンで亡くなり、その親友から娘ナムンをときどき気にかけてやってくれと頼まれてしまうのです。気にかけてくれと言われてもどう対応してよいやらと悩むものの、とりあえず、彼女に声をかけるべく立ち寄るのです。

これをきっかけに、ナムンとヒョンマンの間に交流が生まれ、互いの気持ちを受け入れるようになるのです。監督の話によると、この作品のタイトルは、Stevie Wonder の 「All in love is fair」 から取ったそうです。恋愛にルールはないという意味ですが、まさしく、この 2 人が恋に落ちた理由を詮索することは、あまり意味がないようです。

ただ、爽やかな純粋ラブストーリーというわけでもありません。年齢差のせいということではなく、どこかぎこちなく、なにかにひっかかるような感じがしたのは気のせいでしょうか。

ラストシーンの件、ティーチインで監督の発言に驚きました。ラストシーンの解釈は観客に委ねるそうですが、ひとつの解釈として、この話は、最初からヒョンマンの幻だったのかもしれないとおっしゃって...

ええーーーっ、そんなっ、と一瞬思ったのですが、なんとなくひっかかるような感じがあったことがその一言で説明できるような気がして、それもありなのかと。そうすると、大どんでん返しを食らったことになりますけどね (笑)。

この作品、作品の内容や雰囲気からしても、アナログで撮影してもらいたかったですね。デジタルだと奥行きとか、そこはかとない名残りのようなものが感じられないというか、輪郭が明確すぎて、すべてに焦点が当たっていて平面的に感じてしまいました。

監督も本当はアナログで撮影したかったそうですが、資金的な問題でデジタルで撮影せざるを得なかったとか。ちょっと残念ですね~。




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