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捨てる神 vs 拾う神

2009.01.15.Thu.23:47
「落穂拾い」

原題:LES GLANEURS ET LA GLANEUSE
監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
カテゴリ:ドキュメンタリー
製作年:2000年 公開:2002年
製作国:フランス
言語:フランス語
上映時間:82分

あらすじ ⇒ goo 映画

otibohiroi

先日実家に宅配便を送ろうとした際、手元にちょうどよい大きさのダンボールがなかったので、マンションのゴミ置き場にあるダンボール収集箱をのぞき、適当な大きさのダンボールを見つけました。

ダンボールを漁りながら、ふと、この「落穂拾い」を思い出しました。「捨てる神あらば拾う神あり」とはよく言ったものです。

この作品は、ミレーの名画「落穂拾い」から、現代の「落穂拾い」を通じて、「拾う」ことをテーマとしたドキュメンタリー作品です。ドキュメンタリーらしく、カメラは淡々と事実を映し出しているのに、味わい深くて人間くさいところがこの作品の魅力だと思います。こんなに面白いと思ったドキュメンタリーは初めてです。

ミレーの「落穂拾い」に見られるように、夕暮れに収穫の後に畑に散らばる落穂を腰をかがめて拾う女たちの姿は慎ましく、当時、落穂は貧しい生活をわずかでも支える糧となっていたのです。

そして、現代の落穂拾いはというと、飽食の現代人が食い散らかした食べ残しや売れ残りを漁る人々だったり、食べ物に限らずとも、誰かがゴミとして廃棄したものを再利用する人々の姿が映しだされます。

現代の落穂拾いの背景は、実に多様であることもよくわかります。「拾う」行為は、貧困な生活を補う手段にもなりうるし、もったいない精神に基づく環境保護的運動にもなりうるし、芸術家の創作意欲をくすぐるアート素材の対象にもなりうるのです。ただ、どこか人間の傲慢さを感じます。物や自然に対する敬意を忘れているようなそんな気がして、ハッとさせられます。

この作品、ドキュメンタリーの極意を見た感じがします。

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