スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オブラートに包まれながら 「ムアラフ 改心」

2010.08.30.Mon.06:44
「ムアラフ 改心」
ヤスミン・アフマド監督作品特集 @アテネ・フランセ文化センター

原題: Muallaf
製作年: 2007 年
製作国: マレーシア
監督: ヤスミン・アフマド
出演: ブライアン・ヤップ、トニー・サバリムトゥ、シャリファ・アマニ、サイド・ザイナル・ラシッド

muallaf

[あらすじ] (引用: TIFF
マレー人の姉妹ロハニ (21歳) とロハナ (14歳) は、裕福だが虐待をする父のもとから逃げ出す。小さな町に身を寄せたふたりは、そこで 30 歳のカトリック学校の教師ブライアン・ゴーと出会う。この青年は辛い出来事に向き合う姉妹の強さに惹かれるうちに、自身につきまとって離れない子供時代の辛い思い出に対峙していく。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


「ムアラフ」 は、英題が 「The Covert」 となっていたので、改宗がテーマとなるのかなと思ったのだけれど、邦題には 「改心」 となっていて、とても微妙なセンスだなと思いました。

改宗と改心。漢字一文字で、意味やニュアンスが大きく異なるではないですか。

敬虔なムスリム姉妹とカトリック教師の出会いという話からして、「改宗」 なんてことになると、現実的にはかなり大ごとな宗教対立の話にでもなりそうな感じがしましたが、作品の中では、やはり 「改心」 という言葉がぴったりくるような気がしました。

でも 「改心」 したのは一体誰なのでしょうかね。姉妹にも、ブライアンにも、何か落ち度はあったとは思えず、改心すべきは彼らの親たちかな?

親の虐待により家から逃げ出したロハニとロハナ姉妹は、親戚の空き家に住み、またブライアンは、母親から実家に顔を出すようにと矢のような催促の電話がかかってくるものの実家には足を向けない。それぞれが、過去の親とのこじれた関係を抱えていて、帰るべき家はあっても戻れない事情があるのです。

親が宗教を盾に子供を虐待するという一面をちらりとのぞかせているのですが、このあたりの描写は、マレーシアではアンタッチャブルなのか、微妙にオブラートに包まれたぼんやり感があって、はっきり見えないわかりずらい部分があります。

ブライアンとロハニは、宗教が異なるものの、似たような背景を抱えているからか、互いを理解し合うようになります。これが恋となって発展していくのかどうか、これが見もの?です。快活なロハニと、ちょっとネクラなブライアン。かみ合わないようで、かみ合っていく 2 人...

ブライアンは、ロハニをデートに誘ったり、イスラム教の勉強を始めたりしているところとみると、ロハニに対する気持ちは本気なのかもしれません。2 人の間の最大のネックが宗教であることは間違いないと思われます。でも、2 人の先行きを劇中では見届けることはできませんでした。

ストーリーはとてもシンプルなのですが、全体的に謎めいたところが多くて、少し煮え切らなかったけれど、語りつくしてしまわないところがいいのかもしれません。また、マレーシアの現実や社会背景を知らないと本当のところは理解できないのかもしれません。


コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。