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[中国映画の全貌2010] 「1978 年、冬。」 

2010.08.31.Tue.00:53
中国映画の全貌 2010
「1978 年、冬。」

原題: 西干道
製作年: 2007 年
製作国: 中国
監督: リー・チーシアン
出演: チャン・トンファン 、リー・チエ、シェン・チアニー

western trunk line

[あらすじ] (参照: 公式サイト
中国北部の小さな町・西幹道 (西干道)。小学生の男の子ファントウは絵を描くのが好き。18 歳の兄スーピンは近くの工場に勤めているのだが、仕事をさぼっては、秘密の場所でラジオを聴きながら、外国を思い描いていた。ある日、北京から来た少女シュエンを見かけたスーピンは、彼女との距離を縮めたいと思い、スーピンが父にあてた手紙を盗んでしまう。

2007 年 東京国際映画祭 審査員特別賞

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この作品は、2007 年の東京国際映画祭で 「思い出の西幹道」というタイトルで上映されたとのこと。その後、邦題が、「1978 年、冬。」 に変わったようです。

当然、1978 年に込められた意味があるはずですが、この年は、周恩来、毛沢東が死去して文化大革命が終わりを告げ、小平による中国が改革開放路線に踏み出した年であり、現代中国にとって大きな意味を持つ年なのだそうです。

そんな華々しい年なのに、この作品で描かれる地方の小さな町は、薄暗く無機質で、人々の活気も見えてきません。何の実りもない荒涼とした風景が広がり、列車が走る線路がただひたすら延びている、そんな味も素っ気もない映像の中で、セリフの少ない人々の暮らしがポツポツと語られるという感じの作品です。

あまりにセリフが少なく、人物をじっくり追いかけるわけでもなく、なんら情感も伝わってこないのでどうしたことかと思うほど。

この作品で中心的な役割を果たしているのは、小学生の男の子ファントウ。この少年の目を通して見た、家族、町の景色、時代の流れというものが描かれているようです。なんら情感も伝わってこないのは、この少年が幼すぎて、自分の家族の身の上に起こっていることも、町で起こっていることも、ただ目に映るだけで、実感として理解できていないからなのだと思いました。

そうしたことが分からないと、退屈で仕方のない作品になってしまいます。実はワタシも、冒頭からしばらくは理解できていなくて、一体何が言いたいのかしらと思いながら、あまりに変わりばえのしない風景と音の少ない世界で眠りそうになりかけたのですが、画面の端から端まで延びる黒い線路が映されて、はっとしました。なぜそんな場面ではっとしたかよくわからないのですが^^。

歴史的、社会的背景が理解できれば、そこで映された場面のひとつひとつに意味があることを見てとれるのでしょうけれど...。家に帰ってきて調べて、ああそうだったのかと振り返ることの多い作品でした。


リー・チーシアン監督のインタビュー記事がありました。
コチラ → 映画の森 : 「1978年、冬。」 リー・チーシアン監督に聞く


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