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[LBFF2010] 「愛する人」

2010.09.21.Tue.00:47
第 7 回 ラテンビート映画祭
「愛する人」

原題: Mother And Child
製作年: 2009 年
製作国: アメリカ=スペイン
監督: ロドリゴ・ガルシア
出演:ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン

motherandchild_poster

[あらすじ] (引用: LBFF 公式サイト
母の介護や仕事に追われるカレンは、14 歳の時に身ごもった過去があり、出産後に手放した娘のことを忘れられずにいた。その娘エリザベスは、母の顔を知らずに育ち、愛とは無縁の暮らしをしていた。だが、突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせていく。母として、娘として、女として、何かを失いながら生きてきた会ったこともない母と娘。その運命を繊細に力強く描く希望の物語。



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


ロドリゴ・ガルシア監督は、「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞した作家ガルシア・マルケスの息子だそうです。製作総指揮は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが務めているとかで、話題になる名前が連ねられています。

主人公カレンと娘エリザベス、カレンとカレンの母親、若くして妊娠したため養子縁組を希望する学生とその母、養子を希望する不妊症の女性とその母親と、4 組の母と娘の話が互いに交差してストーリーが組み立てられています。

それぞれの母娘関係を通じて、母と娘の間にある普遍的な何かを見出そうとするような感じがしました。

エリザベスは、経済的に自立して、弁護士としてのキャリアも積み成功しているものの、母親に捨てられたことに傷ついているのか、どこか温もりに背を向けているような、世の中を冷たい目で眺めているような、そんな、寂しげな一面を背負っているのです。

自分を捨てた母をあえて捜そうともしないのに、キャリアを積むために地方へ出ても、何年かすると必ず、自分が育った街へ戻ってくるというのは、どこかで母親との接点を断ちたくないという思いの裏返しであったようです。

エリザベスは自分が妊娠して初めて、母親への思いを確認することになります。年老いた母親と 2 人暮らしをしていたカレンもまた、母親の死後、結婚することになり、夫の言葉を機に娘を捜し始めることになります。それまで互いに対して素直に心を向けることさえできず頑なだったカレンとエリザベスが、互いの手を取りあう日が来るであろうと誰もが期待すると思うのですが...

そして、もともと何のつながりもなかった 4 組の母娘の間に、めぐり巡ってあるつながりが生まれるというのは、カレンとエリザベスの運命の絆がもたらしたものなのか...

観客の目にはカレンとエリザベスが見えているのに、肝心のこの 2 人がなかなか交差しないことにずいぶんとじらされました。親子ものって、やはり涙がつきものなのですよね。かなり情感あふれる展開、それも、女性がはぐくむ生命にかかわる話なので、余計に感情的な流れが強かったと思います。

女だから、母だから、娘だから... という視点を思い切り押し広げて取り上げたようなところもありますが。男性の存在はきわめて希薄 (笑)。子供を産むのは女だからね。

4 組の母娘が、それぞれが抱えている事情が異なるにもかかわらず、複雑ながらもうまく交差していく過程は見ごたえありました。

そういえば、この作品の上映前に、安藤和津さん、安藤モモコさん母娘が登場して、トークショーがありました。ラテンビートとは何のゆかりもないようで、母娘という理由だけで配給会社が招いたのでしょうかね(笑)。奥田瑛二ネタで盛り上がっていました。上映前のトークってネタばれができないので、意味がないな... と思ったのでした (辛口)。




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