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[LBFF2010] 「カランチョ」

2010.09.29.Wed.03:55
第 7 回 ラテンビート映画祭
「カランチョ」

原題: Carancho
製作年: 2010 年
製作国: アルゼンチン=チリ=フランス=韓国
監督: パブロ・トラペロ
出演: リカルド・ダリン、マルティナ・グスマン、ダリオ・ヴァレンスエラ

carancho

[あらすじ] (引用: LBFF 公式サイト
ソーサは交通事故専門のベテラン弁護士。終始、病院の ER や警察に出入りし、ハゲタカのようにクライアントを探し回っている。一方、赴任してきたばかりの若い女医ルハンは、ER にひっきりなしに運び込まれる交通事故の被害者の対応に追われ、満足に眠ることさえできずにいた。2 人は、ルハンが道で被害者を救援中に出くわし、恋に落ちていく。

2010 年 カンヌ国際映画祭 ある視点部門 出品


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


この作品、「瞳の奥の秘密」で日本でもおなじみになってきたダンディなオジサマ、リカルド・ダリンが主演。見逃すはずもなく (笑)。

タイトルの 「カランチョ」 とは、アルゼンチンに生息する鳥の名で、ハゲタカの一種を意味するそうです。ワタシのスペイン語辞書にはミミズクとあり、なんだか違う...^^

この作品では、他人から利益を奪って生きているハゲタカは、交通事故専門の弁護士なのです。

「瞳の奥の秘密」もそうだったけれど、この作品も社会問題を扱っていながら、ストーリーがよく練られていて、話の展開のテンポがいいですね。

アルゼンチンは交通事故多発国。その交通事故を追いかけて嗅ぎまわり、保険金の一部をクライアントからまきあげる交通事故専門の弁護士。時には、貧しさゆえに狂言事故さえいとわないクライアントのために、事故を仕組むことさえあるというのだから、なんとも怖ろしい。

主人公のソーサは、そんな仕事に誇りを持てず、いつかは悪徳事務所を出たいと思っているが、過去の事件で弁護士資格停止中。事故現場で知り合った ER 女医のルハンは、過酷な勤務に耐えられず、麻薬を足に打ってち身体を持ちこたえいる状態。

弁護士と女医。傍から見ればなんともセレブなカップル...でも、その裏で、抗えない現実と向き合う孤独な日々を送っているわけです。孤独な男女が、交通事故現場なんて、やや異常な状況で知り合うと、もうその後は何も言わなくてもね...

孤独な男女のラブラブ物語にはならないところが、この作品のいいところです。狂言事故まで仕込む弁護士事務所、麻薬を打ち続ける医師、もうそこまで追い詰められているのかという、現実的な切迫感が伝わってきますね。正論だけでは生きていけないけれど、現実との折り合いのつけどころが、そこしかないのかと思うほど、なんとも切羽詰まった感じなのです。

2 人ともプロフェッショナルがあるがゆえに悩み、精神がまいってしまうが、仕事は続けなくてはどうにもならない...。

ラストには呆然としました。自分がハゲタカのつもりだったけれど、自分自身が他のハゲタカから狙われているという教訓でしょうか。

それにしても、アルゼンチンの病院、衛生状態悪すぎ... 絶対に、あそこでケガや病気になりたくないものだと、別に行く予定もないけれどね。


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