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[15th PIFF] 「The Names Of Love」

2010.10.19.Tue.23:04
15th PIFF World Cinema
「The Names of Love」

原題: Le Nom des Gens
製作年: 2010 年
製作国: フランス
監督: Michel Leclerc
出演: Jacques Gamblin, Sara Forestier, Zinedine Soualem

the names of love

[あらすじ] (参照: PIFF 公式サイト)
バヤは、父方がアルジェリア系、母方がユダヤ系という複雑な背景を持っている。保守的な考えの男たちと寝て、彼らをリベラルに変えてしまおうとする。そして、「アルジェリア人だからって泥棒だと決めつけないで」と言い添える。ある日、バヤは堅物の中年男アルトゥールと出会う。

2010 年 カンヌ国際映画祭 批評家週間出品作品


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

主人公は、「Make Love No War (殺し合うのでなく愛し合おう)」 などというスローガンを掲げて、自分のモットーにそぐわない男たち、つまり保守派の男たちと片っ端から寝て、彼らをリベラル派に変えようという突拍子もない娘バヤ。そのスローガンさえも、ややオールドファッションで、アメリカの 60 年代後半から 70 年代にかけてのヒッピー風。誰かと話に夢中になると、自分の衣服がはだけていることさえ、いえ、丸裸になっても気付かないという、かなり不思議ちゃん系。彼女のキャラはかなりシュールでもあります。

そんなバヤがある日出会ったのが、中年の保守的な男アルトゥール。自分の名前は、フランスで有名なシェフの名前と同じなので、名乗るたびに親戚かと尋ねられ、うんざりしている。正反対の性格の 2 人が恋に落ちていくという話でした。

この作品は、「名前」 という切り口で、個人のアイデンティティにまつわる問題、現在フランスが抱えている移民社会や偏見に対する問題を、シニカルかつコミカルに描き上げています。

いかにもフランスらしい、個人と社会のかかわり方という難問を、直球でなく、多種の変化球で映し出しているような感じでした。

「名前を見ればユダヤ人かどうかすぐわかる」 とアメリカ人がよく言っていたのを思い出しました。もちろん、日本にだってあるじゃないですか。苗字を聞いただけで、どこそこの県のご出身ですか?みたいな...。そのローカルなものをさらにクロスボーダーにしたような話で、名前によって、意図せず、偏見や、民族紛争の歴史のわだかまりを招くこともあるという、社会への警告と受け止められるようなところもあるように思えました。

彼女のバックグラウンドがアルジェリアなので、フランス vs アルジェリアの抗争の歴史を知らないと、理解しづらいところがありました。特に、政治的側面が強調されているわけではありませんでしたが。そこのところを踏まえて、もう一度じっくり見たいなと思う作品でした。

ところで、原題は「人々の名前」という意味だと思うのですが、英題には問題があるような...



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