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[23rd TIFF] 「愛に関するすべてのこと」

2010.10.30.Sat.02:33
第 23 回 東京国際映画祭 アジアの風部門
「愛に関するすべてのこと」

原題: 得炒飯
製作年: 2010 年
製作国: 香港
監督: アン・ホイ
出演: サンドラ・ン、ヴィヴィアン・チョウ、チョン・シウファイ、ウィリアム・チョン

allaboutlove

[あらすじ]
アニタ (ヴィヴィアン・チョウ) はネット上で知り合った年下の男 (ウィリアム・チョン) と一夜を共にして妊娠してしまう。弁護士メイシー (サンドラ・ン) は、事務所の隣の会社社長ロバート(チョン・シウファイ)の DV 訴訟で相談に乗っているうちに関係を持ち妊娠してしまう。アニタとメイシーは、12 年前に愛し合った恋人同士だった。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


昨年 PIFF で見たアン・ホイ監督作品「夜と霧」とは作風がガラリと変わっていて、あれっ、と拍子抜けしました。「夜と霧」 は、香港の中年男と大陸の若い女の夫婦の間に起こるドメスティック・バイオレンスの問題、大陸と都会の生活差など深刻な社会問題を扱っていたのですが、本作品は、コメディタッチの明るい作風でした。

アニタとメイシーというかつて愛し合っていたレズビアンカップルが再会するところが話が進みます。互いに、レズなのに、バイでもあり、男とできちゃって妊娠。さて子供を産むかどうか悩む、悩む。女性だから子供は欲しいという気持ちはわからなくありません。

レズ、ゲイ、バイ、愛に関する考え方の多様性を開放的に示していますが、現実には彼らに対する社会の目はまだまだ厳しく冷たい。だから悩むのですよね。シングルマザーになるのか、どうするのか。子供は育てられるのか。

女性の視点でどんどん話が進められていくので、彼女たちに関わった男たちは置いてきぼりな感じで、そこがかなりコメディタッチで描かれて、笑いどころも満載。

結局、愛するもの同士が結ばれることが望ましいとタテマエでは思っていても、ゲンジツでは性別のボーダーを越えることはタブー。多くの困難が待ち受けているはず。

子供を生む決断をした女たちは、この先、どう社会に向き合っていくのか。子供の社会的な位置づけはどうなるのか。男たちは自分の子供とどう接していくのか、と実に多くの疑問を投げかけてくれます。

レズの仲間と子供の父親たち、子供に関わる大人たち全員で子供を育て、社会の中で支援していくという理想像がが描かれていて、監督いわく、「ちょっと fairy tale な部分があります」 とも。そんなファンタジックな部分が、シリアスな部分を和らげているのですが、そのさじ加減というか、絶妙なバランスは、アン・ホイ監督ならではのマジックなのでしょうか。

本作に登場する女性たちは、社会と真摯に向き合おうとする自由人たち。思わず応援したくなりますね。男性がこの作品を見たらどう感じるのかな?

次のアン・ホイ作品も楽しみです。

そうそう、原題 「得炒飯」の「炒飯」って、スラングで H するという意味で、タイトルは、時間があったら H しようという意味なんだとか。チャーハンなのに... うっかり使えない?(笑)





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