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明快な対照 「義兄弟 ~ Secret Reunion」

2010.11.18.Thu.23:06
「義兄弟 ~ Secret Reunion」

原題: 의형제
製作年: 2010 年
製作国: 韓国
監督: チャン・フン 
出演: ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、チョン・グクァン

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[あらすじ] (参照: 公式サイト
ソウル市内の団地で北朝鮮工作員との銃撃事件が起こった。国家情報院のイ・ハンギュ (ソン・ガンホ) は、多くの死傷者を出したこと、工作員を取り逃がしたことで、責任を問われ組織をクビになった。それから 6 年、ハンギュは、逃げた妻や外国人花嫁を探す探偵稼業で暮らしていた。ある日、銃撃事件の現場から逃走した北朝鮮工作員ソン・ジウォン (カン・ドンウォン) に偶然出くわす。ジウォンもまた、組織から見放され、祖国にも帰ることができず、潜伏していた。ハンギュはジウォンに一緒に仕事をしようと誘う。互いの顔を知らないふりをしているが、実は、互いにかつての敵を認識していたのだが。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


最初にタイトルを見た時、なぜか、ヤクザものかと思ってしまいました... 義兄弟の杯とか... (笑)。

この作品は、韓国映画が得意とする、南北対立関係の中で生まれる男の友情がテーマとなっています。これまでにも、こうしたテーマは 「JSA」 、「トンマッコルへようこそ」など、いろいろな視点から描かれていますが、今回は、工作員と情報員という直球的な絡み方で、斬り込まれています。

正直言って、ソン・ガンホが出演する作品には、ハズレ作品はありません。これもしかり。ソン・ガンホがいてこそ、成立すると言っても過言ではありません。仕事に夢中になりすぎて道をはずして上司から嫌われたあげくにクビになってしまうとか、妻からほとほと愛想を尽かされ離婚されたやもめ暮らしであるとか、娘が結婚するときには家を買ってやりたいという優しいパパであるとか、こういう設定はソン・ガンホのキャラにドンピシャにハマってしまうので、どこにも無理やりにはめ込んだ故意の跡がなくて、以前から知っている馴染みのおじさんのように思えます。

でも今回感心したのは (って、偉そうですが)、カン・ドンウォン。祖国から見捨てられ、北にも南にも居場所のない目つきの鋭い孤独な男という設定。ビジュアル的にすでにキャラにハマっていることもありますが、美男俳優なのに、気取ることもせず、俺って格好いいだろう的なナルシストな演技なんてしないし、ソン・ガンホのコンビとして、明快な対照を成しつつ、ガッツリ存在感を出していました。

実は、北朝鮮工作員と元情報員という 2 人が、互いを認識しているのに知らないふり。一緒に仕事をして、一緒に住み始めてしまうのですから、この突拍子もない展開に、見ている方は思わずニンマリしてしまうほどワクワクするのです。もちろん、表には出さないけれど 2 人とも警戒は怠らないし、日々の生活に緊張感ありすぎじゃないかと (笑)。2 人の立場の微妙な駆け引きはスリル満点で、2 人の心が通じ合っていく過程は情緒的で、ワタシはこの話はかなり気に入っています。

ラストは意外でした。南北の心は互いに通じ合うと信じる義兄弟の姿が、南北の理想型なのでしょうか。安易に言い切ってしまうには、あまりに重たい課題なのだと思いますが...。

チャン・フン監督は、キム・ギドク監督のお弟子さんですが、前作 「映画は映画だ」 も男同士の友情を描いていて、ピ~ンとどこか筋が通っているような作品でしたが、2 作続けて美男俳優が出演でしたね (笑)。次回作も楽しみです。



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