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コミカルな虚しさ 「マイレージ、マイライフ」

2010.11.19.Fri.23:49
「マイレージ、マイライフ」
DVD 鑑賞

原題: Up in the air
製作年: 2009 年
製作国: アメリカ
監督: ジェイソン・ライトマン
出演: ジョージ・クルーニー、ジェイソン・ベイトマン、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック

upintheair

[あらすじ] (引用: goo 映画)
年間 322 日出張し、リストラ宣告を行っているライアン (ジョージ・クルーニー)。「バックパックに入らない物は背負わない」 がモットーだ。面倒な人間関係を嫌い、出張先で出会った女性とその場限りの情事を楽しむ毎日だ。貯まったマイレージは 1000 万目前。しかし、その目標を阻む者が現れた。新人ナタリー (アナ・ケンドリック) が、ネット上で解雇通告を行うという合理化案を提出したのだ。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


劇場で見逃したので、DVD にて鑑賞。

リストラ請負人のライアン・ビンガム (ジョージ・クルーニー)。ときに暴言を浴びながら非情に徹さなければならないが、それでもライアンは、人との関わりに淡白で、飄々と仕事を切り抜けていくところは、プロフェッショナルそのもの。

アメリカ国内を毎日飛び回り、空の上が自分の家であると自覚している。戻る家には誰もいないし何もない。もっぱらの趣味はマイレージを貯めることとは。マイレージって、子供のスタンプラリーとか、幼稚園児のシール集めに似ているといつも思うのです。この趣味自体、実に子供っぽい... なのに、クールさと身軽さを自慢げにひけらかしているライアンは、なんとも哀れで面白みのない男。

家族とも、友人とも、深く付き合うこともなく、恋人などはカラダの関係だけ。関わりがなくても平気、ボクにはマイレージがあるさ...と。一人ぼっちに自分に気付いていないのね。

ネット上で解雇通告を行う新システム導入を提案する新人ナタリー (アナ・ケンドリック) を教育する担当となるあたりから、ライアンに少しずつ変化が現れてくるのですが、新人類 (死語か?・笑) と関わることで、本来の仕事のあり方を自分自身に問いかけ確認し始めるのです。人を育てるということは、自分を育てるということだと言うけれど、本当ですね。他人を通して、それまで気付かなかった自分に気付くのですから。

でも、その年になるまで、気付かないのか... 気が付いたら周囲に誰もいないじゃない。ようやく、大切な人に気付いて突っ走ってみたら、どんでん返しを食らってしまったり。

「バックパックに入らない物は背負わない」 、この言葉、なんだか頷けるところもあるのです。物を持ちすぎないとか、物質主義に走らないとか、そういう面ではね。今、流行の断捨離じゃないけど...。

ライアンが、人と人との関わりまで、背負わないようにしているのは、もしかしたら、仕事の影響かもなんて思いました。だって、常に相手の立場を考えたり、相手の情にほだされたら、リストラ宣告人なんて仕事は務まらないような気もしないでもなくて。ライアンは面白みのない男だけど、憎めない男でもあり、それって、やっぱりジョージ・クルーニーだから甘くなっちゃうのかしら (笑)。

コミカルなんだけど、切なさ、虚しさがひしひしと伝わってきて、社会の根本に問いかけるような作品でした。




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