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[11th FILMeX] 「夏のない年」

2010.11.30.Tue.01:18
第 11 回 東京 FILMeX コンペティション
「夏のない年」

英題: Year Without Summer
製作年: 2010 年
製作国: マレーシア
監督: タン・チュイムイ
出演: ナム・ロン、アズマン・ハッサン、ミスりナ・ムスタファ

yearwithoutsummer

[あらすじ] (引用: 公式パンフレット)
アザムは、少年時代の親友アリに会うために故郷の村に戻ってくる。アリとその妻ミナは、30 年前に村を出て以来、音信普通だったアザムを喜んで家に招待する。2 人はアザムが歌手になったことはしっていたが、アザムの人気はピークを過ぎていた。夜、3 人は海に釣りに行く。3 人は、思い出話などさまざまな話題について夜通し語り合う。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


タン・チュイムイ監督の前作 「愛は一切に勝つ」 は未見ですが、とても評判が良かったと聞いていたので、この作品を見てみようと思いました。

「夏のない年」 というタイトルにとても惹かれたのですが、公式パンフレットの監督メッセージにそのことについて記載されていました。Wikipedia にその項目があるそうです。


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<Wikipedia より> 

夏のない年 (なつのないとし、英: Year Without a Summer) は、北ヨーロッパ、アメリカ合衆国北東部およびカナダ東部において夏の気候異常により農作物が壊滅的な被害を受けた 1816 年を指す。この年の気候異常は太陽活動の低下と前年までの数年間、大火山の噴火が続いたことによる火山の冬の組み合わせにより引き起こされたと見る向きが大多数である。1815 年のインドネシア中南部、スンバワ島に位置するタンボラ山の噴火は過去 1600 年間で最大規模である。

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監督が言うところの 「夏のない年」 というのは、まったく別のところに意図があるようですが...

前半は、夜の情景で、月明かりの元、ゆらゆらと波にただようボート... 心地よい波の音...

映像はとても美しいのですが、あまりの心地よさに、記憶が飛んでしまいました。正直言うと、何度も記憶が飛びました。素敵な波の音と思ったら、サウンドの担当はピート・テオだったので、なるほどと納得。この作品では、音楽が映像を邪魔してしまうので、音楽を使わなかったそうですが、サウンドは映像に合わせて録音、構築したそうです。ピート・テオの映画音楽といえば、アフマド・ヤスミン監督の 「タレンタイム」 を思い出します。

この作品、映像にはとても魅了されましたが、いまひとつストーリーには入り込めませんでした。主人公の 3 人が、子供時代の記憶をたどっていく場面に重点がおかれ、現在と過去が交錯するストーリー構成になっています。ただ、現実における過去が一体何であるのか明快にとらえることができませんでした。

ただ、興味深いエピソードもありました。たとえば、「まるで 『浦島太郎』 みたいね...」 という台詞にあった、竜宮城のような場所に戻ることのできる一粒の砂の話。海の中で過ごした 1 年が、現実の世界に戻ったら 100 年経過していたという話。

手放してしまった一粒の砂を探して、カニは、ひたすら砂を吸い込んでは吐き出す作業を繰り返す... なんとも途方もない作業と時間。でも、100 年かかったとしても、海の中では 1 年だから、カニは余裕しゃくしゃく...

この時の流れの感覚は、ファンタジックなのにシニカルに聞こえました。

全体的に暗いトーンに包まれ、喜びよりも哀しみを感じましたが、なぜかとらえどころのない哀しみで、どこからやってくる哀しみなのか、わからないまま終わってしまいました。






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