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駆け足で飛ぶ  「シチリア!シチリア!」

2011.01.13.Thu.22:07
「シチリア!シチリア!」

原題: Baaria
製作年: 2009 年
製作国: イタリア=フランス
監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
出演: フランチェスコ・シャンナ、マルガレット・マデ、アンヘラ・モリーナ、リナ・サストリ、サルヴォ・フィカッラ、ヴァレンティノ・ピコーネ、ガエタノ・アロニカ、ルイジ・ロ・カーショ

baaria_poster

[あらすじ] (引用: 公式サイト
シチリアの町バーリアに暮らす牛飼いのトッレヌオヴァ家は貧しかったが、家族みんなで力を合わせて、毎日を力強く生きていた。まだ幼い次男のペッピーノも、他の兄弟と同じように、大人たちに連れられて、農場や牧場で働いている。ペッピーノの少年時代は、シチリアの他の少年たちと同じように、笑いと涙が詰まった、たくさんの思い出に彩られて過ぎていった。世界中を巻き込んだ戦争が終わり、シチリアにもひと時の平和が訪れていた。正義感あふれる、たくましい青年に成長したペッピーノ (フランチェスコ・シャンナ) は、世の中を良くしたいという理想に燃え、共産党員となり、政治の世界に足を踏み入れる。そんな中、ペッピーノはマンニーナ (マルガレット・マデ) と運命的に出会い、二人は激しい恋におちる。



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


Baaria とはシチリアの言葉で、パレルモ近郊にあるバゲリア (Bagheria) という都市を指すのだそうです。

監督はジュゼッペ・トルナトーレ、音楽はエンニオ・モリコーネとくれば、「ニューシネマパラダイス」 と切り離せないような気がします。実際、この作品も 「ニューシネマ~」 のトーンと似ているし、シチリアの人々のヒューマンドラマと言えばそういうトーンがやはり恋しくもあり、期待しても当然かもしれません。

全編 150 分という尺の長さで、貧しい羊飼いの少年が一人前の人間として成長していく過程を、1930 年代から 1980 年代のイタリアの社会・政治情勢を背景に見つめた作品です。

イタリア映画では、社会・政治的視点を織り込んだ家族の愛情や絆をテーマとして扱った作品をいくつか見ていますが、最終的に収束するところ、落ち着くところはみな同じだと思います。6 時間という大長編 「輝ける青春」 では、そのテーマをじっくり時間をかけて描いていることもあり、内容の濃さにおいてそれを超える作品はなかなか出ないのではないでしょうかね。

その意味で、この作品はやや濃密さに欠けていて、家族の歴史のハイライトシーンを淡々とつなげただけのように見えなくもありません。反面、必要以上の感傷に浸ることもなく、ドキュメンタリーのようにさらりと見つめることもできます。

ただ、印象に残るシーンやセリフがほとんどなくて、150 分間、駆け足で 50 年間をさらうような感じで、見たぞーという充実感もいまひとつ得られませんでした。とにかく展開が早くて、2 人は結婚するのかなと思ったら、次のシーンではもう子供がいたりと、飛ぶような時間的経過に追いつかねばならず、自分の頭の中で整理されないうちに次へ、次へと進むので、頭の中はいろんなものが散乱したまま終わってしまったような気がします。

冒頭で子供が空を飛ぶというファンタジックなシーンがあるのですが、まさしくそうした感じで俯瞰的に眺めることのできる作品なのでしょうが、ワタシがイタリアの現代史に疎いため、もっと別の見つめるべきところが見えていなかったのかもしれません。

もう一度見たいかと聞かれると... うーん、この作品よりも 「輝ける青春」 の方がもう一度見たいなと思うのです。

そうそう、個人的にはルイジ・ロ・カーショが見たかったので、カメオ的な出演でも見られたことは収穫でした。



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