スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

透明感のある青春群像劇... 「九月に降る風」

2011.03.02.Wed.12:28
「九月に降る風」
DVD 観賞

原題: 九降風
製作年: 2008 年
製作国: 台湾
監督: トム・リン (林書宇)
出演: リディアン・ヴォーン (鳳小岳)、チャン・チエ (張捷)、ワン・ポーチエ (王栢傑)、チウ・イーチェン (邱翊橙)

wind of september_poster

[あらすじ] (引用: MovieWalker
1996 年、台湾の悲劇的な野球スキャンダルが起こった年、物語はイェン (リディアン・ヴォーン) とタン (チャン・チエ) と、その仲間たちの高校生活の最後の年を追って行く。放課後に女の子をナンパしたり、深夜のプールで素っ裸になって遊んだり、好きな野球チーム 「China Time Eagles」 (時報鷹) の応援に出掛けたり、イェンを中心に彼らはいつも一緒だった。ある夜、少年たちが引き起こした不注意なバイク事故でイェンが昏睡状態に。そして、グループはバラバラになって行く。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


見たい、見たいと、言うばかりで、劇場へ行けないままでしたが、ようやく DVD にて観賞。そもそも 2008 年 TIFF で見逃してからの道のりが長かった...(笑)。

こんなに、清々しく透明感あふれる青春映画、久しぶりに見ました。さっさと見ておくのだった~。台湾青春映画といえば、「モンガに散る」 を先に見てしまいましたが、個人的にはこちらの方が好みですね。トム・リン監督の繊細でいて、胃もたれのしないタッチというか。

九月に降る風ってどういう風なのでしょうかね。タイトルからして、とても詩的なのですが、本作の舞台となっている、海辺の町・新竹は、台湾島の北西部に位置していて、冬季の季節風がきわめて強いため 「風城」 の異名を有しているそうです。

台湾では、九月が卒業・入学シーズンなのだそうで、ラストで季節風がそよそよと吹き始めるシーンは、とても印象に残りました。風は何を意図しているのか。いろいろありそうです。


本作は、その風の町に暮らす高校生 9 人 (男子 7 人、女子 2 人) を描いた青春群像劇になっています。

男子学生 7 人は、ちょっとした不良グループなのですが、不良と言っても、タバコをふかしたり、授業をトンズラしたり、立ち入り禁止のプールに忍び込んだりと、カワイイもんです。

高校時代って、先生に怒られながらも、仲間たちとつるんで騒いだりおしゃべりしたり、いつまでもこの時間が続くと思っていたものですが、そういう時間にもやがて終わりが来るということは、大人になって悟ることになるじゃないですか。いつも一緒にいた仲間ともいつしか物理的にもバラバラになり、精神的にも離れていくことになり、それぞれが社会の中へ埋もれていく...

怖れや醜さを知らないあの頃は、人生の中でも、最も純粋で瑞々しく映るものです。脆く、移ろいやすく、危うい時代が、丁寧に描かれている作品です。

台湾社会の背景も興味深く、社会を揺るがす野球賭博疑惑事件が起こった年を背景としていて、青年たちを失望させるのですが、そうした設定も、青年たちにほろ苦さを噛ませるようなエッセンスになっているような気がします。

おりしも、日本の相撲界は八百長疑惑にまみれている昨今。なんとなく、他人事とは思えないところも...

本作のプロデューサーに名を連ねているのが、エリック・ツァン。イェンの父親役としても出演しています。ほとんどセリフはないのだけれど、やはり存在感がありますね~。



参照: 映画の森 「九月に降る風」トム・リン監督に聞く

コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。