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だから何?... 「悪魔を見た」

2011.03.09.Wed.23:05
「悪魔を見た」

原題: 악마를 보았다
製作年: 2010 年
製作国: 韓国
監督: キム・ジウン
出演: イ・ビョンホン、チェ・ミンシク

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[あらすじ] (参照: MovieWalker
ある夜、雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が、黄色いスクールバスに乗った男に連れ去られる。地元警察は大規模な捜索を開始。まもなく川底から切断された頭部を発見する。このバラバラ殺人事件の被害者ジュヨンは、一ヵ月前に国家情報院捜査官スヒョン (イ・ビョンホン) と婚約したばかり。スヒョンは、深い絶望感に苦しみ、自力で犯人を追い詰めると決心。上司に休暇を申し出、入手した捜査資料をもとに捜査線上に浮上した有力容疑者をひとりまたひとりと力ずくで締め上げる。スヒョンは、容疑者ギョンチョル (チェ・ミンシク) のねぐらで女性用の下着やバッグを発見し、この男こそが犯人だと確信する。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「だから何?」 というのは、本作を見終わって口に出た言葉です。

復讐劇ならばパク・チャヌク監督の復讐シリーズ作品の足元に及ばず、追跡劇ならばナ・ホンジン監督の 「チェイサー」 ほどの緊張感もなく、アクションスリラーと標榜するならばイ・ジョンボム監督 「아저씨(おじさん)」(2011 年日本公開予定) ほどの切れ味やストーリー性もなく、残虐性を語るならばチャン・チョルス監督の 「ビー・デビル」(2011 年春・日本公開予定) ほどの大胆なブチ切れ感もなく...

こうして他の韓国作品と比べてみても、すべてにおいて中途半端な作品。本作には際立って目を引くような斬新さがどこにもなかったという印象でした。こういう場面、こういう演出、こういう映像、どこかで観たような...と。スタイリッシュな映像? よくわかりません。

ストーリーは、ミイラ取りがミイラになったという超シンプルな話。個人的にはちっとも面白くありませんでした (笑)。本作は、オリジナル脚本の時点では、別の監督が撮る予定で、チェ・ミンシクとハン・ソッキュがキャスティングされていたもの。それが、諸事情により、キム・ジウン監督の手に渡り、オリジナル脚本をキム・ジウン監督が脚色。監督にどこをどう手直ししたのか伺ってみたいのですが、オリジナル脚本はずっと面白かったのではないかしらんと、これは、あくまでもワタシの推測です。

ともあれ、チェ・ミンシクは圧巻。スクリーンを制圧してしまうあの威圧感は何なのでしょう。「苦痛を教えてやる」 というスヒョンに、「オレは、苦痛なんて感じないもーん」 と言いながらも、舌の根も乾かぬうちに 「助けてくれー」 とジタバタするギョンチョルなんて可笑しすぎて、そのシニカルさは絶妙。

一方、チェ・ミンシクと演技対決と言われたイ・ビョンホン。悪くはないけど、リアクションがいちいち青臭すぎて...。30 代前半ぐらいの設定で、年齢相当の俳優が演じれば、まだ説得力があったものを。

なりふりかまわず復讐の鬼と化すスヒョンであるはずが、イ・ビョンホンのオン・ザ・眉毛の前髪は崩れないし、ファッションにも気を配りつつ、見るからに 「オレは感情を抑制しているんだあ~」 とわかるワナワナ目線を送ってくるものだから、何度もプッと吹き出してしまいました。

監督のご趣味だと思いますが、こんなスプラッターにダンディズム (?) を持ち込んでの雰囲気作りが目につき、かえって本来の主眼である不条理の温度が冷めてしまっていて残念に思います。

ああ、音楽は良かったですけれどね... あと、個人的には、キム・ガプス先生、チョン・ホジンのおじさま、そういえば 「甘い人生」 にも顔をだしていたチョン・ググァンと、おじさま勢の出演にはニンマリしましたがね...





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