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緑がまぶしい... 「夏時間の庭」

2011.03.10.Thu.14:44
「夏時間の庭」
シネフィルイマジカ

原題: L'heure d'été
製作年: 2008 年
製作国: フランス
監督: オリビエ・アサイヤス
出演: ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ、エディット・スコブ

summer hours

[あらすじ] (引用: MovieWalker
パリ郊外の小さな町ヴァルモンドワ。名のある画家であった大叔父ポール・ベルティエが生前使っていた邸宅にひとり住む母エレーヌ (エディット・スコブ) の誕生日を祝うため、三人の子供たちとその家族が集まっている。経済学者の長男フレデリック (シャルル・ベルリング)、世界中を飛び回るデザイナーの長女アドリエンヌ (ジュリエット・ビノシュ)、中国で仕事をしている次男ジェレミー (ジェレミー・レニエ)。だが、久しぶりの楽しい時間にも関わらず、母はしきりに美術品の行く末を気にかけていた。自分が死んだら家も美術品も売ってほしいと頼む彼女に、フレデリックは、何も売らず子供たちが受け継ぐと苛立ちながら答える。次は大叔父の回顧展で集まることを約束し、エレーヌは慌しく帰りを急ぐ子供たちを見送った。その一年後、回顧展のあとに訪れた突然の母の死。悲しみに浸る間も無く、三兄妹は家と膨大な美術品という母の遺産と向き合うこととなる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作は、オルセー美術館開館 20 周年企画として美術館の全面協力の下に製作されたそうで、劇中に登場する美術品の数々は、オルセー美術館から貸し出されたものだそうです。

冒頭、エレーヌの誕生日を祝うために 3 人の子供たちと家族が集まっている邸宅の庭のシーン。まばゆいばかりの陽光と緑に包まれ、ハッとするほどの自然の美しさを抱えていて、まるで印象派の風景を見ているようでした。

その邸宅には、コローやルドンの絵画、ブラックモンの花瓶、マジョレルがデザインした机や飾り棚などがあり、そうした美術品が、人の生活とともに息づいているという、何とも羨ましい情景にも心ひかれました。

やがて、エレーヌの死後、家と財産を処分しなければならなくなった 3 人の子供たち。一級美術品をめぐっての骨肉の遺産争いなんて、そんな野暮ったい出来事を綴っているわけではありません。

過去の記憶、記憶に関わる大切な品物、世代間で継承されるていくもの、消失されていくもの、そうした歳月と自分はどう関わっていくのかということが、3 人の子供たちを通して、綴られているように思えました。

監督のインタビューによると、本作には、グローバル化の波に揺れるフランスの現代社会も映し出されているのだそうで、3 人の子供たちも、フランスに残っているのは長男だけで、長女はニューヨーク、次男は中国に生活を拠点を置いているという設定になっています。

邸宅を売ってしまったら、物理的に離れ離れの家族が一堂に会して、心の拠り所とする場所もなくなってしまうのです。この家族が継承した前世代の遺品とは一体何だったのか、そして、また次世代が継承するものは何なのかと、そうした視点での家族の姿がよくとらえられていると思いました。

それにしても、ガラクタ同然のものばかりに囲まれているワタシはどうなるのだろうか? 美術品ならば、まだ継承ということを考える機会もあろうけれど、自分の記憶にとって大切なもの、それは自分が生きている間でしか価値がなくて、自分以外の人間にとっては無意味なもの。とりもなおさず今すぐ、物質への執着は捨てた方がよさそうです (笑)。

ラストの場面。もう間もなく売却される邸宅は、家の中も整理され、かつての生活の息遣いもありません。そこへ、長男フレデリックの娘が学校の友達を大勢呼んでパーティーを開くことに。ただし、あの緑まぶしい印象派の風景ではなく、そこは若者たちに占拠された別世界が繰り広げられ、自分の家でもないのに、なんだかガックリしてしまいました。でも、その後に、フレデリックの娘が、裏山の木々の中で泣きだす... という締めになっていて、この娘には、世代から世代への何かが継承されていたんだとホッとしました。

参考: OUTSIDE IN TOKYO オリビエ・アサイヤス オン 「夏時間の庭」 インタビュー


コメント
今年のフラ祭
ぼんそわーる☆sophielotusさん


この作品数年前の祭りで観ましたー、、ワイン飲んで寝たっ(笑)
今年のフラ祭りは規模縮小でしょうか、、、6月になりしかもメイン会場が朝日ホールですと(T_T)
さらに足が遠のきそうです(爆)

>物質への執着は捨てた方がよさそうです
比較的モノへの執着ないほうだけど、、それより
ある日突然逝っちゃった時のためにそれらを大事にしてくれそうな人への送り状をつけておこうかと
つい最近ふと思ったことがあったのでココにコメ思わず入れてしまいました~(笑)
作品の内容に触れず失礼致しました~^^;
yuri さん、どうもコメありがとうございます。

>ワイン飲んで寝た
この作品で寝たという話、誰かから聞いた気がしていて誰だったかな~とずっと考えていたのですが、yuri さんだった!!!

お家で見るには良かったですよ~。ワタシは結構好きだなと思いながら見ました。

>フラ祭り
イタリア映画祭 (5 月) も朝日ホールですが、開催時期が重ならなくてよかったわ~。フラ祭りも行きましょう!

>ある日突然逝っちゃった時のため
換金できるものならいざ知らず、ガラクタを残された人たちが気の毒なので、処理指示書ぐらいは残しておかなくちゃてはと思ったのでした。



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