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苺アイスはお好き?... 「苺とチョコレート」

2011.03.31.Thu.23:19
「苺とチョコレート」
シネフィル・イマジカ

原題: Fresa Y Chocolate
製作年: 1993 年
製作国: キューバ=メキシコ=スペイン
監督: トマス・グティエレス・アレア、フアン・カルロス・タビオ
出演: ホルヘ・ペルゴリア、ウラジミール・クルス、ミルタ・イバラ、フランシスコ・ガットルノ

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[あらすじ]
ハバナの大学生ダビド (ウラジミール・クルス) は、アイスクリームパーラーで、イチゴのアイスクリームを好んで食べる、同性愛者らしきディエゴ (ホルヘ・ペルゴリア) に声をかけられる。ダビドはディエゴの部屋に誘われる。芸術愛好家のディエゴは、自由主義思想の持ち主であるが、ダビドは共産主義青年同盟のメンバーである。思想や理想の異なる 2 人は口論となり、ダビドは部屋を飛び出す。寄宿舎に帰ったダビドは、友人のミゲル (フランシスコ・ガトルノ) にディエゴの話をすると、ミゲルは危険人物に違いないから身辺を見張るようにダビドに言う。再びディエゴの部屋を訪れたダビドは、ディエゴが芸術、文学に造詣が深く、次第に彼を理解し始める。

1994 年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞 (審査員特別賞) 受賞


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


冒頭のアイスクリームパーラーで、大学生のダビドに近づくディエゴの物腰は、見るからにゲイ。

この作品、もしかして、クィア映画? とりあえず、この冒頭のアイスクリームパーラー場面で、見るのはやめてしまいました。クィア映画だったら、気持ちをぐっと引き締めてみないと、コメディならいいけど。

冷静に考えれば、本作はキューバ映画。共産主義のキューバ政府はホモフォビック (同性愛に対する嫌悪感) で、同性愛者が差別・迫害されるという話を、ハビエル・バルデム主演の 「夜になる前に」 で見たのを思い出し、これはかなり本格的な社会派ドラマに違いないと思ったわけです。

結果的に、本作はやはり社会派ドラマでした。

同性愛者のディエゴ、執拗な視線で相手を攻めてくるので、圧倒的な存在感があります。文学、芸術に精通していてインテリで、とても繊細。実は文学青年で小説を書くダビドが、政治思想的に違いはあれどもディエゴに引きつけられ、心を通わしていく過程は、ディエゴの女友達のナンシーを交えて丁寧に描かれています。

ダビドは同性愛者ではないので、ディエゴの想いに答えることはありませんが、ディエゴをひとりの人間として理解し、あれほど嫌がっていたにもかかわらず、最後にはディエゴを抱きしめてあげるというシーンには、胸がつまりました。

クィアのコードって、しばしばこういう、ありふれた男女より切なくて本質的なところを衝いていることがあるのであなどれません。

タイトルの 「苺とチョコレート」。男のくせに苺アイスを食べていたからあいつはオカマだと、ダビドが決めつけるくだりがあるのですが、苺アイスが好きな男性は、食べる場所 (国) を見極めないと (笑)。キューバでは、苺は同性愛の象徴だとか...(本当?)。


何度も聞こえてきて覚えたスペイン語は maricón =オカマ。別に覚えなくてもいいような単語なのですが...。



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