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受け入れるということ... 「僕は君のために蝶になる」

2011.04.29.Fri.15:18
「僕は君のために蝶になる」
Movie Plus 放送

原題: 胡蝶飛
製作年: 2007 年
製作国: 香港
監督: ジョニー・トー
出演: ヴィック・チョウ、リー・ビンビン、ヨウ・ヨン、ロイ・チョン

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[あらすじ] (参照: goo 映画
大学の人気者アトン (ヴィック・チョウ) に密かな想いを寄せるエンジャ (リー・ビンビン)。やがて結ばれる 2 人だったが、ささいな諍いからエンジャをバイクで追いかけたアトンは事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。3 年後。エンジャは大学を卒業して法律事務所で働いていた。しかし、アトンとの過去が忘れられず、精神安定剤に頼る日々。医師に相談して薬の服用をやめると、夢にアトンが現れるようになる。アトンもまた彼女への想いを断ち切れず、死後も彼女の傍に寄り添っていたのだ。夢に現れるアトンから、父親との葛藤などの話を聞くにつれ、エンジャはアトンへの想いをより一層深めていく。同じ頃、エンジャの前にシュー (ウォン・ヤウナン) という男が現れる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ノワールやアクションとは離れたラブストーリーに挑戦したジョニー・トー作品。

話の基幹は 「ゴースト ニューヨークの幻」 同様、死んでしまったのにあの世にいけずこの世で魂がさまよう男と、残された女とのラブストーリー。

原題の 「胡蝶飛」 を見ると、やはり、荘子の説話 「胡蝶の夢」 を思い出してしまいます。

胡蝶の夢の解釈はいろいろありますが、生と死においても、夢と現実においても、ただ形が異なるだけで、どちらが真実であるかということではなく、いずれも肯定し受け入れる... ということとこの作品には通じるものがあるなと、思いました。

アトンが事故に遭わなければ、エンジャとの長く幸せな生活が待っていたかもしれないし、父親と分かり合えたかもしれない...

生きる者にとって死という最大の不幸は、死によってもたらされた幸せの可能性をすべて否定してしまうところがあるようです。そして、いつもまでも、もしあの時、ああすればよかったという「仮定」 から、一歩も前に進めないところもあるのでしょう。

エンジャはアトンの事故以来、薬に頼って、そこで時が止まってしまったかのような生活を送り、現実を受け入れることができなかったため、ひとたび、薬を止めたら、自分が乗り越えなければならない現実と向き合うことになるのです。それが、アトンの霊との再会。

結局、天に昇れない死者をこの世に縛り付けているのは、この世に生きる者なのかもしれないし、この世に生きる者が、この世での出来事をすべて受け入れることは、死者への贈りものなのかもしれないと思わせてくれます。

アトンがいる世界は、この世とは違うんだと...

父親との葛藤を残したままであったことを、アトンも、そして、父親も悔やんでいて、それをエンジャが解決してあげるところは、とてもファンジーな展開でしたが...

現実には、人間と人間との別れは突然で、多かれ少なかれ葛藤や後悔が残ってしまうのは、いたし方ないことなんだと思うのです。

霊魂の考え方は、西洋と東洋ではちょっと違うというか、すべてを白黒、善悪、是非で割り切れないのが東洋的なのかなと思ったり... すでに見知ったプロットなのですが、自分の身の回りをあれこれ考えてしまいました。



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