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やっぱり純愛?... 「春香秘伝 ~ The Servant [房子伝] 」

2011.06.03.Fri.20:26
「春香秘伝 ~ The Servant [房子伝] 」
韓国版

原題: 방자전 (房子伝)
英題: The Servant
製作年: 2010 年
監督: キム・デウ
出演: キム・ジュヒョク、リュ・スンボム、チョ・ヨジョン、オ・ダルス、ソン・セビョク、コン・ヒョンジン

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[あらすじ] (参照: 輝国山人の韓国映画
夢龍 (リュ・スンボム) について行った清風閣で妓生の娘、春香 (チョ・ヨジョン) に一目惚れした房子 (キム・ジュヒョク)。一度はあきらめようとするが、自分を冷遇する夢龍の態度に対する敵愾心から、マ老人 (オ・ダルス) から恋愛の手ほどきを受け、春香に想いを伝え、房子は春香を抱くことになる。しかし、春香は、妓生の娘という身分から脱するため、夢龍が科挙試験のために漢陽に発つ前に 「情人誓約」 を結ぶ。そして、科挙の試験に主席で合格した夢龍が帰ってくるのだったが、夢龍は、自分の出世のため春香を利用する。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


邦題は一体何なのか?「春香秘伝」 でいいのかな。3 月に大阪アジアン映画祭で上映されたものの、劇場公開スルーで、来月日本語版 DVD 発売予定になっています。

キム・デウ監督は、本作、前作の 「恋の罠」(原題: 淫乱書生) 、脚本のみを担当した 「スキャンダル」、と李氏朝鮮の男女にまつわる話を書かせたら右に出るものはいない感じです。

韓国で純愛古典といえば 「春香伝」。夢龍と春香の純愛物語を知らないと、この作品はちょっと理解しづらいかもしれません。本作は、「春香伝」 を夢龍の房子 (=下男という意味) の視点で描いた、キム・デウ監督オリジナルの解釈を加えた作品。そもそも 「春香伝」 には、様々な解釈版があるそうですが...。

本作は、房子が、書房のような場所にやってきて、物書きに自分の物語を語り書かせるというところから始まります。

夢龍役のリュ・スンボム。「生き残るための 3 つの取引」 とはまた違って、いや、ワルなところは同じか...(笑)。そもそも、この映画製作の話を聞いた当初、夢龍役はキム・ジュヒョクだとばかり思っていたら、三枚目役の多いリュ・スンボムだったので、ちょっと驚きましたけれど、予想に反して、この役は彼に合っていましたね。

本作は、「スキャンダル」 や 「恋の罠」 と同様、朝鮮ロマンス R+18 なので官能的。でも、それほどエロくありませんけど...。

ストーリーは、女性としての春香の気持ちがよく分からなかったのは残念。でも、房子自伝という形式なので、男のプライドやエゴ、男の想いのような視点から描かれているため、仕方ないのかしらん。房子の目から見た、夢龍と春香、そして 2 人に絡む自分という三角関係ですが、単に愛欲のための三角関係だけでないところに、面白みがありました。

全体を通して、ほの暗いイメージが続くのですが、房子 (キム・ジュヒョク) がマ老人 (オ・ダルス) から女を落とす手ほどきを受けるやり取りの場面が微笑ましい明るいシーンでした。女を見つめる体の姿勢とか角度とかね... なるほどね、なんて感心してしまいました。

史劇って、美術セットなどがチープだと一気に興ざめしてしまうのですが、トーンが暗かったせいも手伝い、チープさがなく、その時代の雰囲気に馴染めたところは良かったですね。

ラストはとても衝撃的なのですが、房子の語りにおいても、やはり純愛物語という路線を逸脱しなかったのは、国民に愛されている古典への配慮なのでしょうか。

そうそう、本作のお目当てはソン・セビョク。オリジナルの「春香伝」 では、夢龍と三角関係になる悪役のピョン・ハクドという役ですが、本作でのポジションは違っていて、ちょっとばかり変態キャラだったことに、爆笑してしまいました(笑)。





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