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春風は気だるく... 「スプリング・フィーバー」

2011.07.26.Tue.02:10
「スプリング・フィーバー」
DVD

原題: 春風沈酔的晩上
製作年: 2009 年
製作国: 中国 = フランス
監督: ロウ・イエ
出演: チン・ハオ、チェン・スーチェン、タン・ジュオ、ウー・ウェイ、ジャン・ジャーチー

spring fever_poster

[あらすじ] (引用: goo 映画
現代の中国・南京。女性教師リン・シュエ (ジャン・ジャーチー) は、夫ワン・ピン (ウー・ウェイ) の浮気を疑っている。リンに調査を依頼された探偵ルオ・ハイタオ (チェン・スーチョン) は、その相手がジャン・チョン (チン・ハオ) という青年であることを突き止める。リンとワンの夫婦関係は破綻し、ワンとジャンの関係も冷え込んでいく。一方、ジャンとルオは惹かれあっていった。ジャンとルオと、ルオの恋人リー・ジン (タン・ジュオ) という奇妙な関係の 3 人は、宿遷へ旅に出る。

第 62 回 カンヌ国際映画祭 脚本賞

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


この作品、2009 年 TOKYO FILMeX での上映から始まって見逃し続け、ワタシの見逃し作品 No.1 で、ようやく見ました。

冒頭から、手持ちカメラなのか、ときどきブレの激しい映像に車酔いみたいな感覚に陥りました。画質も粗いなと思ったら、やはり家庭用ビデオカメラで撮影されたそうです。しばらくすると、そのブレにもすっかり慣れてしまって、画質の粗さも骨董品を見ているような懐かしさを感じたので不思議です。

画像云々より、初っ端、同性愛シーンからの展開に息を呑みましたが (笑)、いきなりパンチを食らい、腹を括って見ることができたということですかね。

第 62 回 カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品ですが、原作 「春風沈酔の夜」(郁達夫(ユイ・ダーフ))をベースに、メイ・フォンが脚本を担当。

メイ・フォンは、ロウ・イエ監督の 「パープル・バタフライ」、「天安門、恋人たち」 でも、脚本で共同作業を行い、長年のパートナーなのだそうです。

この作品、セリフは最小限に抑えてられていますが、劇中、幾度か挿入される詩はとても効果的で、中国と同じ漢字文化を持つ日本人だからこそ読み取れるものがあるかもしれません (笑)。文芸的な雰囲気がとてもよく出ていました。

でも、中国の人気小説家の原作をベースにしたセリフの少ない脚本で、カンヌの脚本賞なんだ... 脚本って奥深いものなのですね。

セリフとセリフの間、行間が多いということだけれど、その間を埋めて表現するのは、俳優の力、映像の力。春の生温い風を直接肌で感じたような錯覚に陥りました。主演のチン・ハオの哀しげな瞳には、吸い込まれるようで...。

恋愛の複雑さ、交差する人間模様、本能の陶酔... そうした熱き想いがしたたかにうごめく世界を見つめる視線は、どこか冷ややかで、共感よりも理解を促された感じでした。

全体を通じてほの暗さが付きまとうのですが、それは恋愛の多様性がなかなか認められない社会を映し出していたからなのでしょうかね。 





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