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赤いソファとプチロードムービー... 「ピノイ・サンデー」

2011.07.26.Tue.17:31
「ピノイ・サンデー」
NHK BS hi

原題: Pinoy Sunday
製作年: 2009 年
製作国: 台湾 = NHK= フィリピン = フランス
監督: ウィ・ディン・ホー
出演: エピィ・キソン、バヤニ・アグバヤニ、アレッサンドラ・デ・ロッシ

pinoysunday_poster

[あらすじ] (引用: NHK ASIA FILM FESTIVAL
台北に暮らすフィリピン人出稼ぎ労働者たち。故国や家族と離れ、寂しい気持ちを抱えて働いている。ダドとマヌエルもそうした労働者の仲間だ。フィリピン人たちの何よりの楽しみは日曜日の教会ミサ。そこは異国でありながらもフィリピンのようだ。多くの同胞と会えるし、残してきた家族へ荷物も送れる。そして新しい出会いも。ある日曜日、ダドとマヌエルは道ばたに捨てられたソファをみつけ、工場の寮まで運ぼうと考える。二人は門限までに無事に帰れるのか。

第 10 回 NHK ASIA FILM FESTIVAL 上映


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


この作品、ずいぶん前に録画して観たのだけど、感想をあげるのを忘れていたのであらためて。2009 年 NHK ASIA FILM FESTIVAL で上映され、今年9月にはアジアフォーカース・福岡国際映画祭でまた上映されるとか。

フィリピンから台湾へ出稼ぎにやってきた 2 人の話。不法就労、違法滞在、強制送還といった出稼ぎ労働者の現実や、国際的な労働問題に真っ向から切り込んだ社会派作品というわけではありませんが、そうしたものから目を背けた作品でもありません。軽いコメディなので、とても面白く見ました。

2 人の願いは、屋上にソファをおき、仕事のあとに、満天の星を眺めながら、冷たいビールを飲みたいというもの。ソファが欲しい... というところから始まります。ソファは安らぎの象徴なのでしょうか。

偶然にも、街角に捨てられていた赤いソファを見つけ、それを自力で運んで寮に持ち帰ろうというプチロードムービー (笑)。

何も自力で運ばなくてもトラックを手配すればとか、普通は思いますが、何しろ彼らはお金がないので仕方ありません。寮は郊外にあるため、歩けども、歩けどもなかなか近づかない。

えっちらほっちらソファを運んでいるうちに、2 人は口論をしながらも、異国で暮らす寂しさ、異国の社会に馴染めないやるせなさ、故郷への恋しさ... そういうものがあふれて出てくるのです。

そして、最大の難関である川にぶち当たります。川を渡りきれず、ついに断念... 流れに任せようと。

ぷかぷか川に浮かぶソファの上に男 2 人。これって浮かぶのかなと、素朴な疑問 (笑)。そのあたりの描写は、少しファンタジックです。キラキラと輝く水面、満天の星、漂うソファと男 2 人。

ラストはとても現実的なのに、おそろしくポジティブシンキング。おそらく強制送還されたであろう 2 人?(笑)が故郷に戻っています。戻るべきところ、自分の居場所から再出発とは、爽快です!!

ハイテンションなコメディでもなく、深刻な社会派ドラマでもないけれど、クスリと笑いながらも、さびしげな 2 人を最後まで見届けたくなる作品でした。




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