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手ぬるい壊れ方... 「破壊された男」

2011.08.03.Wed.23:25
「破壊された男」
DVD

原題: 파괴된 사나이
製作年: 2010 年
製作国: 韓国
監督: ウ・ミノ
出演: キム・ミョンミン、オム・ギジュン、パク・チュミ、キム・ソヒョン、チュ・ヘリン

kowaretaotoko

[あらすじ] (引用: innolife
神に対する揺るぎない信仰を持っていた牧師チュ・ヨンス (キム・ミョンミン) に、5 才になる娘ヘリンが誘拐される事件が発生する。ヨンスは娘が無事に帰ってくるよう切実に祈祷を捧げるが、結局娘は帰ってこない。神に対する信頼を喪失したまま自分の全てを失ったヨンス。娘が生きているはずだと信じて疑わず、最後までヘリンを見つけるという妻ミンギョン (パク・チュミ) を無視し、堕落した人生を生きていく。8 年後、一本の電話がかかってくる。死んだものとばかり思っていた娘が生きていると。娘を取り戻すためのヨンスの必死の追撃が始まる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


誘拐犯と娘を誘拐された父親との死闘という素材ですが、またなぜに今さら誘拐をテーマに取り上げたのでしょうかね。

近年の韓国映画で誘拐を扱った作品は、「あいつの声」(2007 年 / 監督: パクチンピョ) がありました。本作と 「あいつの声」 の違いは、誘拐犯が誰なのか観客にすぐに明かされるかどうかというところです。

正直、この作品は、期待はずれの作品でした。子を守ろうとする親の強い心を知るためのものであるなら、ありきたりであって、それ以上、何の見所もありません。

それに誘拐犯は何のために子供を誘拐したのか、単に身代金目的なのか、頭がおかしいだけなのか、二重人格者なのか。そのあたりも、もう少し丁寧に描いてほしかったですね。

父親ヨンスの行動にも、理解できないところがありました。

娘が誘拐されて 8 年間、父ヨンスは牧師を辞め、商売を始めたものの借金にまみれ荒んだ生活を送る一方、母ミンギョンは、同じような境遇の人々を助ける団体で活動し、日々娘探しのために歩き回っていたのですが、ある日交通事故で植物人間状態になってしまうのです。

そんな折、8 年ぶりに犯人からの連絡。身代金のために、ヨンスはミンギョンの人工呼吸器をはずして保険金を受け取るという暴挙に出るのです。筋書きが乱暴すぎるような気がするのですが、これがタイトルどおり壊れてしまった男というキャラクターなのでしょうかね。一応、元牧師さんですし...。何が何でも娘を助け出したいという気持ちはわかりますが、その壊れ具合がどうもしっくりきません。

壊れているのは犯人の方のようでもあり (笑)。

観客には犯人が誰なのかすぐに明らかにされるのですが、もちろんヨンスには誰が犯人か分かりません。だんだんと犯人を追い詰めていくという過程が息を呑む展開のはずですが、そこも、スピード感や緊迫感が足りないように思えました。

この作品は、ラストシーンがこたえるのですが、8 年ぶりに救い出した娘が父親に、「1 日たりとも自分のことを忘れず探してくれたの」 と訊ねる場面があるのですが、父親は答えに窮するのです。

1 日たりとも休まず娘を探し続けたの母親のミンギョンでしたからね。そのミンギョンの人工呼吸器を外してしまったヨンスは、そのとき何を思ったのでしょうかね。

演出が手ぬるいのか、キャラクターの掘り下げが足りないのか、ストーリー展開の緩急のテンポがずれているのか、キャストのキム・ミョンミンとオム・ギジュンも悪くはないけど、特にココがお薦めというポイントもなく、残念です。



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