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虚しさと痛みと... 「戦火の中へ」

2011.08.03.Wed.23:59
「戦火の中へ」
DVD

原題: 포화 속으로 (砲火の中へ)
製作年: 2010 年
製作国: 韓国
監督: イ・ジェハン
出演: チャ・スンウォン、クォン・サンウ、チェ・スンヒョン、キム・スンウ、キム・ヘソン、ク・ソンファン

71intothe fire

[あらすじ] (引用: Movie Walker
1950 年 6 月 25 日、北朝鮮の奇襲によって始まった朝鮮戦争は、わずか 3 日でソウルが陥落。国連軍の支援を受けながらも韓国軍は敗走を続け、全滅の危機に瀕した8月には最後の砦、洛東江を死守するため、軍司令部のある浦項に駐留する部隊にも招集がかかる。そして、軍司令部が設置された浦項女子中学校の守備に残されたのは、戦闘経験がほとんどない 71 人の学徒兵。部隊を指揮するカン・ソクテ大尉 (キム・スンウ) が守備隊のリーダーに任命したのはオ・ジャンボム (チェ・スンヒョン) という物静かな学生だった。気が弱いジャンボムは、その指示に困惑しつつも、部隊を統率しようと努力する。だが、彼の指示に対して一部の不良学生が反発。中でも最年長のガブチョ (クォン・サンウ) は少年院送りの代わりにと学徒兵に志願したという筋金入りの反逆児。ジャンボムとガブチョは事あるごとに衝突する。ジャンボムはそんな日々の様子を故郷の母親宛の手紙として書き綴っていた。その頃、北朝鮮の 766 部隊を率いるパク・ムラン少佐 (チャ・スンウォン) は、“洛東江へ向かえ”という上層部の指示を無視して、学徒兵たちが守る浦項へのルートを進んでいた。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


劇場で見ようかどうしようかと迷ったあげくに、スルーしてしまった作品。ワタシにとって、キャストの魅力はチャ・スンウォンのみで、アイドル主演映画は好みでないという理由でスルーしてしまったのです。

ところがそれはワタシの偏見にすぎず、アイドルのチェ・スンヒョンは、予想に反してなかなかの好演でした。ドラマ 「アイリス」 での演技が酷かったこともあり、あんな演技をスクリーンで見るのはゴメンだわと思っていました。ワタシの期待値が低かったのかもしれませんが、チェ・スンヒョンは、一学徒兵が成長する姿をしっかり演じていました。やはり共演者の影響が大きいのでしょうかね (苦笑)。

ただやっぱり劇場で見なくて良かったなと思ったことも確かです。

何しろ、冒頭から戦闘シーンで始まりますが、作品の 3 分の 1 強は戦闘シーンが占めていると言っても過言でなく、リアルな死屍累々の惨状が描かれています。戦闘シーンは大きなスクリーンの方がスケール感があるかもしれませんが、同時に目をつぶりたくなるシーンも多いです。

人民軍の破竹の勢いに押され、韓国軍は学徒兵まで動員したという実話を元に、朝鮮戦争の知られざるエピソードを語るという構成になっています。

朝鮮戦争を題材にした作品といえば、「ブラザーフッド」 や 「トンマッコルへようこそ」 がありますが、本作は、スケール感においては 「ブラザーフッド」 、ヒューマンドラマのストーリー性においては 「トンマッコルへようこそ」 には及ばず、大作といえどもこじんまりした感じが否めません。

そして、この若き学徒兵たちを愛国心あふれる隠れたヒーローという視点で描き、展開はシンプルであり、雰囲気はとても感傷的に流れていきます。やはり、そこはイ・ジェハン監督 (「私の頭の中の消しゴム」)、センチメンタルな描写はお得意だもの。

ラストは泣きました。他国の人間でも涙が出るのですから、韓国の方々にとっては胸に突き刺さるような痛みではないでしょうか。同じ民族同士で、血を流しあうことの虚しさをつくづく感じました。

北朝鮮人民軍の少佐役だったチャ・スンウォン。この少佐は、相手が兵士でなく学生だということを知り、攻撃を躊躇し、学生たちに降伏を促すのですが、このエピソードは、なぜ入れたのでしょうかね。人民軍にも誇りがあったことを物語っているような気がするのですが、同胞への配慮なのでしょうか。

朝鮮戦争開戦 60 年を記念して製作されたこの作品。朝鮮戦争は終わっておらず休戦中だと言う事実は、朝鮮半島に住む人たちが抱える痛みそのものなのかもしれません。



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