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涙のダム決壊... 「海洋天堂」

2011.08.14.Sun.23:55
「海洋天堂」

英題: Ocean Heaven
製作年: 2010 年
製作国: 中国
監督: シュエ・シャオルー
出演: ジェット・リー、ウェン・ジャン、グイ・ルンメイ

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[あらすじ] (引用: Movie Walker
中国、チンタオ。妻に先立たれたワン・シンチョン (ジェット・リー) は、自閉症の息子ターフー (ウェン・ジャン) を男手ひとつで育てていた。シンチョンは自身が癌で余命わずかと知り、21 歳になったターフーと心中を試みる。2 人で海に飛び込むが、ターフーは足かせをほどいて水面へ上がっていく。向かいの家に暮らす女性チャイ (ジュー・ユアンユアン) はそんな事情を知らず、帰宅した 2 人を温かく迎える。シンチョンは水族館の仕事の合間に、自分の死後息子を預かってくれる施設を探す。同時に、ターフーに 1 人で生きていくために必要なことを、ひとつひとつ教えていく。一方チャイは、父子の留守中にシンチョンの主治医が訪ねてきたことから、シンチョンの病気や心中のことを知る。シンチョンに想いを寄せていたチャイは、彼の力になろうとする。かつて世話になった養護施設のリュウ先生のお陰で、ターフーを受け入れてくれる施設を確保する。シンチョンは最期の日まで、息子と施設で暮らすことにする。そのころターフーは、水族館に巡業で来ていたサーカス団の女ピエロ・リンリン (グイ・ルンメイ) と仲良くなっていた。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


アクションなしのジェット・リーによる熱演、監督・脚本が 「北京ヴァイオリン」 のシュエ・シャオルー、撮影にクリストファー・ドイル、音楽に久石譲、ジェイ・チョウがエンディング曲を提供、と錚々たる面々が揃っていることが、まずもって目を引きますが、それ以上に、子の幸せを願う親の愛情という普遍的なテーマを情感豊かに描いていることが評判ということで、場内満席でした。

冒頭、いきなり父子心中の失敗シーンから始まったことにも驚きでしたが、心中シーンにもかかわらず、あまりに海の藍色が美しすぎて、まったく悲壮感が漂わなかったことに、さらに驚きました。

余命いくばくもない父親が、自閉症の息子をひとり残して死んでいくことに、どれほどの無念さと不安を抱いていたかは、手に取るようにわかるので、こうしたストーリーを単にお涙ちょうだいモノと、ばっさり言い切ってしまえるほど無情にはなれません。

劇中、何度もウルウルする場面があり、ワタシも決して涙腺が強固なわけではないので、両隣席の方々がすすり泣こうとも、ぐっと堪えていましたが、終盤の亀の親子シーンで、ダムが決壊しました...

感情表現がうまくできず、環境の変化を嫌う自閉症。自閉症といっても個人差があるので、言動や感受性もそれぞれです。ワタシの身近にも自閉症の子どもがおり、十数年見てきましたが、彼に対する寄り添い方は、常々難しいと感じています。でも、そんなことは余計なお世話とばかりに、機嫌がいいと、ワタシの膝の上にちょこんと乗ってきてくれたりすると、コチラの方が嬉しくなってしまいます。

泳ぐことが大好きなターフーが、水の中では活き活きとして、イルカや亀と戯れる無垢な姿は、微笑ましく思えます。

全体のトーンは、映像が美しいこともあって、暗いというよりはむしろやや甘めなのですが、ひとり残されたターフーが、この先、父親のいない日々を生きていく中で、どのような困難と向き合うのかと思うと、甘く見えたトーンは、実はほろ苦かったということに気付かされました。

エンディング曲、ジェイ・チョウの 「説了再見」 貼り付けておきます。







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