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宇宙の涯からのびる.... 「ツリー・オブ・ライフ」

2011.09.19.Mon.23:19
「ツリー・オブ・ライフ」

原題: The Tree of Life
製作年: 2011 年
製作国: アメリカ
監督: テレンス・マリック
出演: ブラッド・ピット、ショーン・ペーン、ジェシカ・チャステイン、フィオナ・ショウ、ハンター・マクラケン

treeoflife_poster

[あらすじ] (引用: MovieWalker
ジャック・オブライエン (ショーン・ペン) は実業家として成功していたが、人生の岐路に立つ。そして深い喪失感のなか、少年時代を回想する。1950 年代半ばの中央テキサスの小さな田舎町で、幸せな結婚生活を送るオブライエン夫妻とジャック、2 人の弟たち。一見平穏に見える家庭だったが、ジャックにとって心安らぐ場ではなかった。社会的な成功と富を求める父 (ブラッド・ピット) は、力こそがすべてだと考える厳格な男で、母 (ジェシカ・チャステイン) は自然を愛で、慈愛に満ちた心で子供たちを包み込む優しい女だった。11 歳のジャックはそんな両親の狭間で 2 つに引き裂かれ、葛藤していた。父に反感を抱きながら、父に似た成功への渇望や力への衝動を感じ、暗黒の淵に囚われそうになるジャック。そんな彼を光のさす場所にとどめたのはなんだったのか、数十年の時間を経て思いを巡らすとき、すべてを乗り越えつながり続ける家族の姿に、過去から未来へと受け継がれる生命の連鎖を見出す。

2011 年 カンヌ国際映画祭 パルムドール


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

今年のカンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品。

ブラッド・ピット、ショーン・ペンという俳優のネームバリューからなのか、パルムドールを受賞する前から、日本での配給は決まっていたようですが、パルムドール作品が拡大ロードショーって、大丈夫なのかなと思ったら...

カンヌのみならず、ベルリンでもヴェネツィアでも、国際映画祭での受賞という輝かしき冠は、必ずしも見て納得できる作品という確証に通ずることはないのですが、それにしても、各ユーザーレビューでの酷評ぶりには苦笑してしまいました。

そのレビューを見て、ワタシの天の邪鬼な好奇心がムクムクと湧いて、さっそく劇場に駆けつけたわけですが。

どう見ても、単館系のアート作品。商業エンターテインメント作品ではないと思います。

でも、ワタシはとても面白く見ました。とにかく映像が美しく、力強い... ワタシは 138 分という尺の長さも気にならなかったし、眠くなるなんてもったいない、映像を堪能するだけでも見る価値があります。

台詞が少なく、ドラマティックな展開を擁するヒューマンストーリーでもないので、映像のみに集中することが苦手だと確かにつらいかもしれません。

映像では、自分がここに存在するまでの気が遠くなるようなルーツを、宇宙の創生、地球の誕生、生命の誕生、人類の誕生を経て描いているのですが、そうした宇宙観、生命観の深さや広がりをを映像にしてしまう大胆さ、チャレンジングスピリットに驚きでした。

自分は宇宙の涯から始まった悠久の時の流れの最終地点に存在しているということ、宇宙から複雑に絡み合ってのびる糸の末端に存在しているということに気づかされます。

父や母、兄弟は、自分と最も近しい糸のつながりの象徴で、かれらから具体的な影響を受けて生きていくわけです。家族に想いを馳せるのは、ノスタルジーという人間だけが持つことが許される感情。ノスタルジーのキャパを超えると、さて、自分はどこからやってきたのかと問いかけ、ふと息を止めて立ち止まってしまうこと、ありませんか?

冒頭に、聖書の一節が出てくるので、キリスト教的、宗教的な知識がないと理解ができないと思ってしまいがちですが、生命の木は、普遍的存在ではないでしょうかね。


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