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悪夢と幻想の果てに... 「ゴヤ」

2011.09.26.Mon.23:45
「ゴヤ」
Cinefil Imagica

原題: Goya en Burdeos
製作年: 1999 年
製作国: イタリア=スペイン
監督: カルロス・サウラ
出演: フランシスコ・ラバル、マリベル・ヴェルドゥ、エウラリア・ラモン、ダフネ・フェルナンデス

goyaenburdeos

[あらすじ] (引用: シネフィルイマジカ
1800 年初期、フランスのボルドーで生涯最後の恋人レオカディアと一人娘のロサリートの介護を受けながら隠居生活を送っていた画家ゴヤ。悪夢と幻想に悩まされていたゴヤは、恋人と娘に自身の波乱に満ちた人生を語り始める。宮廷画家として陰謀渦巻く貴族社会を生き抜いた日々、情熱的な恋...



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


オープニングロールの映像で、頭部が切断された血まみれの牛が吊り下げられ、割かれた腹から、いきなりゴヤの顔が現れたのには、面食らってしまいました。冒頭からいきなり、不気味さが漂ったものですから。

ストーリーは、晩年、病床にあるゴヤが、自分の人生を振り返るという形式ですが、ゴヤの伝記的な物語ではありません。

ゴヤが宮廷画家として生きてきた過程で経験した事件、愛憎、苦悩、憤懣、悪夢が幻想的に描かれています。

曇ったガラスに指でクルクルと渦巻きを描き、「渦巻きは人生に似ている」 と語るゴヤ。渦巻きは、波乱万丈の人生を象徴するかのようです。

冒頭から映像がとても印象的で、一瞬、ファンタジー劇かと思ってしまいました。基調色彩は、赤、黒、白で分けられ、現世と死後の世界を暗示するようで、また、ゴヤの家の壁の部分は、膜のような仕切りで、向こう側の廊が透けて見られるのです。

過去を回想するゴヤの頭の中は、それこそ渦を巻いていたに違いなく、「¿Dónde estoy? (ここは何処?)」と、幻想と現実のはざ間を彷徨っているかのようでした。

聴覚を失っていたゴヤ。スパニッシュギターが奏でる音楽が、ゴヤの失った音の世界を埋めあわせるかのように響いてきました。

荘厳さを嫌い、民衆のありのままの姿を描き、大胆な裸婦を描き...

ゴヤが画家として追求したかったものは、何なのかということが少しだけわかるような作品でした。




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