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多文化に息づく魂... 「ソウル・キッチン」

2011.09.30.Fri.18:44
「ソウル・キッチン」
DVD

原題: Soul Kitchen
製作年: 2009 年
製作国:ドイツ=フランス=イタリア
監督: ファティ・アキン
出演: アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、モニカ・ブライブトロイ、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、アンナ・ベデルケ

soulkitchen

[あらすじ] (引用: MovieWalker
ジノス (アダム・ボウスドウコス) は、レストラン “ソウル・キッチン” の若きオーナー。庶民的な店で、常連客はいるものの、繁盛からはほど遠い。ある日、ジノスはジャーナリスト志望の恋人ナディーン (フェリーネ・ロッガン) とともに訪れた高級レストランでシェフのシェイン (ビロル・ユーネル) がクビにされる現場を目撃。ジノスは彼をスカウトする。だが、シェインの料理は堅苦しくて常連客に受け入れられず、客足は遠のく一方。そこへ学生時代の友人で今は不動産業のノイマン (ヴォータン・ヴィルケ・メーリング) がやってきて、店を売れと迫る。滞納していた税金の代わりにステレオを税務署に差し押さえられたり、衛生局からキッチンの改善命令がでたりと、ジノスに降りかかる災難の数々。ついにジノスは、ナディーンのいる上海へ行くことを決意する。そんなある時、休業中の店で従業員のルッツがバンドのライブリハーサルを始めると、演奏を目当てに人が集まってくる。また、刑務所から仮出所していた、ジノスの兄イリアス (モーリッツ・ブライプトロイ) が、店に出入りするようになり...

2009 年のヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞&ヤングシネマ賞


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ドイツ映画をそれほど見ているわけではありませんが、ドイツ映画と聞くと、ずしんと重厚感あふれるイメージがあるのですが、この作品は、そんな重厚感はどこへやら、なんとも楽しいのです!!

冒頭、倉庫を改造した手作り感満載のレストランには、寂寥感が漂い、空には分厚い灰色の雲が垂れこめているし、ああ、やっぱりドイツ映画なのか...

このまま、うす暗さから抜け出せないのかと思いましたが、キッチン、レストラン、料理を素材にした話は、やはり楽しくなくてはね。食は人間の基本ですから。

キッチンのオーナー、平凡な日常を送るはずだったのに、ある日を境にさまざまな災難に遭い、自身は腰痛を抱えることに... 相談相手の恋人は、上海の地。そんなキッチンに、さまざまな人種、世代、文化が入り乱れ、それぞれの人間模様が繰り広げられます。

ヨーロッパ諸国が抱える移民、人種、多文化の問題は、ドイツにも例外なく存在し、そうした雑多な社会背景をただ映し出すだけでなく、どのように懐に抱いていくのかというヒントも隠されているような作品だと思いました。

シリアスさの中にも、クスッと笑えるコミカルなところ。あれ、逆かしら。コミカルなところにも、シリアスさやアイロニーが、ピリッと効いているような気がします。

たとえば、ジノスは仕事で腰痛になりヘルニアを患いますが、保険に入っていないため、病院での高額治療を受けるのは無理。トルコ人の民間治療に頼って... 背中をぐいっと引っ張ってもらうと... なんて、笑えるようで笑えない? ジノスは治ったのかな?(笑)

「ソウル・キッチン」=魂の食堂(?)とは、よく名付けたものです。ボーダレスな社会であるからこそ、マルチカルチャーであるからこそ、誰しもが異邦人であって、人種、世代、文化的なバックグラウンドでわけ隔てることはできず、ただ魂だけが残るということでしょうかね~。



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