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[16th BIFF] 「Footnote」

2011.10.19.Wed.17:51
16th Busan International Film Festival
World Cinema
「Footnote」

原題: He'arat Shulayim 
製作年: 2011 年 
製作国: イスラエル
監督: Joseph Cedar
出演: Shlomo Bar Aba、Lior Ashkenazi

footnote

[あらすじ]
Shkolnik 家では代々、エルサレム大学でヘブライ語の口伝律法=タルムードを学び、研究者となっている。父 Eliezer とその息子Urielは、研究のアプローチの仕方が異なり、頑固ものの父は、息子の成功を嫉妬し、互いにライバル関係にある。ある日、父のもとに、長年の夢であるイスラエル賞授賞のニュースが届くのだが、この授賞の裏にはとんでもない誤解があった。

2011 年 カンヌ国際映画祭 脚本賞

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ヘブライ語のタルムードの研究者を輩出する一家の、父と子の話。笑えるような笑えないような、珠玉のコメディ。

同じ分野の研究者としての道を歩む父と子。時代が変われば、研究のアプローチも異なり、テキストを忠実に比較研究する父と、解釈により重点を置き広い視野で研究する息子。息子の研究は、各所から評価され、父よりも名声を挙げているのです。学者としての父と子の葛藤が、一家にわだかまりを生んでいるというところから、このストーリーは始まるのです。

一生をタルムード研究に捧げてきた偏屈ものの父は、息子の名声を素直に喜べず、冷静を装っているものの、ちょっと子供っぽく描かれています。そして、父親よりも自分の研究が評価される息子は、学者として誇らしいものの、父に対しての気配りも忘れません。このギクシャクした親子の姿が、コミカルに描かれています。

こんなわだかまりの一家に、ある日、ニュースが飛び込みます。父親に、タルムード研究の最高賞であるイスラエル賞が授与されるという電話がかかってきたのです。

父親はこれまで何度もイスラエル賞の候補にあがりながら、ライバル学者に蹴落とされ授賞することはなかったのですが、ついに長年の夢がかなうとあって、喜びを隠せない様子。父親の研究が評価されたことで、息子も心のどこかでホッとするのです。

ところが... そんな息子が教育省から内密に呼ばれるのです。なんと、アシスタントが父と息子を間違えて、電話してしまった、本来は息子が選考されたのだという衝撃の告白...

授賞が決まりすっかり気をよくしている父親に、そのまま授与してくれと頼む息子。選考委員は、そんな嘘は許されないので、息子が授賞するべきだと主張。選考委員と息子、両者の平行線は続くが、ある妥協点に到達するのです。それは、授賞の推薦文を、選考委員長の名で、息子が書き起こすというもの。

息子は、自分を犠牲にしてまで父親になんとか授賞させることになるのですが、息子も精神的に限界になり、ついに母親に打ち明けるのです。でも、息子も母も、父には何も語らない... 微笑ましい家族です。

選考委員会からの推薦文を読み、その文を分析する父。その文章から、自分を蹴落としたライバル学者と息子の陰を読み取ってしまうのですが... いよいよ、授賞式。舞台の袖に立つ父。

ええーーっ、すんなり授賞しちゃうの父?! いや、どうなんでしょう?

家族どうしの心の機微に触れた、ほっこりさせられるストーリーでした。




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