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[16th BIFF] 「青い塩 / Hindsight」

2011.10.20.Thu.16:26
16th Busan Internationa Film Festival
Korean Cinema Today - Panorama
「青い塩 / Hindsight」

原題: 푸른 소금 (青い塩)
製作年: 2011 年
製作国: 韓国
監督: イ・ヒョンスン
出演: ソン・ガンホ、シン・セギョン、チョン・ジョンミョン、キム・ミンジュン、イ・ジョンヒョク、ユン・ヨジョン、オ・ダルス

hindsight_poster

[あらすじ] (引用: innolife
伝説と呼ばれた組織暴力団の世界から足を洗い、食堂を構えて平凡に生きようとする男トゥホン (ソン・ガンホ)。彼を監視しろとの依頼を受け、接近するために料理学校に現れた女セビン (シン・セギョン)。過去を隠したいトゥホンと、正体を隠さなければならないセビンは、互いに偽ったまま少しずつ近づく。トゥホンが組織のボスの後継者として議論され、組織内で分裂が起こり始める。そしてセビンは彼を殺せという新しい指令を受ける。トゥホンの一挙手一投足を監視しながら、狙撃するチャンスを狙うセビン。しかし自身も知らないうちに心が揺れて、トゥホンはついにセビンの正体を知るが...。

2012 年 第 62 回 ベルリン国際映画祭 カルナリー部門 出品

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ワタシはとても面白く見ましたが、現地公開時の本作に対する評価はあまり高くないようですね。映像美を追求していて、ストーリーやキャラクターはありきたりというコメントが多く、そう言われてみると同意してしまいますね。

キャストがとても豪華なのには驚きました。ソン・ガンホを除き、韓国ドラマではおなじみの面々がずらりと。これだけ揃えていても、確かにそれぞれのキャラクターは画一的で、もう少し何か見られるのかなという期待に応えてもらえなかったような気がします。

基本的にソン・ガンホとシン・セギョンの 2 人が奏でるストーリーなので、この 2 人の関係がどう変化していくかというところが見どころで、この 2 人にはミステリアスでセンシュアルな要素がたっぷり見られました。でも、他の役者たち、チョン・ジョンミョン、イ・ジョンヒョク、ユン・ヨジョンの役割は、いかにもなという感じだったことは否めず、役者どうしが醸し出すケミストリーのようなものはありませんでした。

一方、映像はとても印象的でした。特に終盤の青い塩田の場面は、空の青さと塩田に張られた水の青さが一体化して、すいこまれそうな風景で、不思議な気分でした。

映像から見て取れる空間構成と人物キャラの間に大きなギャップがあったかというと、ちぐはぐな感じはしなかったので、うまくまとめられているのだと思います。

上映後の Q&A で、監督は、塩にはいろいろな意味があると語っておられました。塩は、人間の体にとって時に危険を及ぼすこともあるけれど、必須な物質。主演 2 人の関係を示すメタファーのようになっているそうです。

青という色にこだわったのは、青には、先行きが不明、不安なこと示していると考えたため、そして、作品のインスピレーションを海からもらったからということでした。

劇中、ソン・ガンホの言うセリフに、「愛にはいろいろは色がある」 というフレーズがあるのですが、監督のロマンチストぶりが現れているようです。

ソン・ガンホのエプロン姿、かなりぐっときますよ (笑)。ソン・ガンホは相変わらず笑わせてくれるし、上手いのはもちろんだけど、今回、キャラクターとしてのアクの強さが控え目なこともあり、中年男のラブストーリー的側面も楽しませてくれます。

シン・セギョンは、シットコム 「明日に向かってハイキック」 の不幸な家政婦のイメージからしっかり脱却していて、地に足がついている感じの女優だなと思いました。

あと、キム・ミンジュンのキラー役は、印象に残りました。

ラストは... 現実なのか、幻想なのか... 悲劇なのか、ハッピーエンドなのか。水田に映る青い空は、死後に旅立った行く先なのか。

あれこれ言ってみたものの、見終わってみると、しょっぱい感じもなく(笑) 後味はいいので、気軽に楽しめる作品だと思います。




コメント
観終わりました~、今。ずっと楽しみにしていたのですが、確かにラストは賛否両論でしょうね。

映像は綺麗でしたね、うっとりです。

>ラストは... 現実なのか、幻想なのか... 悲劇なのか、ハッピーエンドなのか
解釈は人それぞれでしょうね。
私的には幻想かな、と。映像の色のトーン、BGMががらりと違うので。
愛に色々な色があるように、結末にも色々な解釈があるのですね、きっとこの映画は。

>キム・ミンジュンのキラー役は、印象に残りました。
途中から、キム・ミンジュンだけをガン見してました(笑) こういうワンポイントの役をやらせると、印象深いですね、彼。
yuca さん、コメントありがとうございます。

周囲の不評をよそに、個人的にはかなり印象がいいのですが、やはり流れるような映像美でポイントが高かったようです。

>私的には幻想かな
間違いなく幻想だとワタシも思います。もちろん yuca さんがおっしゃるように、いろいろな解釈はあると思うのですが...。
あのラストを現実をとらえて、あんなラストは安直でイケスカナイと友人が鼻息を荒くして語ってくれた時は面喰いましたよ。「あれは幻想でしょ?」 と言ったら、目からウロコと驚かれましたけど (笑)。

ほんと、キム・ミンジュンはひときわ存在感が光っていましたね。彼は主役でもないような役をサラリとこなすところが好感度高いですね。


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