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[16th BIFF] 「Punch / ワンドゥギ (原題)」

2011.10.20.Thu.21:54
16th Busan International Film Festival
Open Cinema
「Punch」

原題: 완득이 (ワンドゥギ)
製作年: 2011 年
製作国: 韓国
監督: イ・ハン
出演: キム・ユンソク、ユ・アイン、パク・スヨン、キム・サンホ、イ・ジャスミン

punch poster

[あらすじ] (参照: innolife
自分にとっては誰よりも大きな存在であるが、せき柱後湾症の父親、いつの間にか家族の一員になった知的障害のおじさんと一緒に暮らす高校生のワンドゥク (ユ・アイン)。貧しく不遇な家庭環境で、勉強ができない問題児だが、腕っぷしだけが誰にも負けない。夢も希望も何もないワンドゥクだが、担任のドンジュ先生 (キム・ユンソク) がことあるごとに自分に干渉してくる。その上、ドンジュの自宅は、ワンドゥクの隣家の屋上の部屋だし、朝も夜も関係なく自分を呼び出す。今日もワンドゥクは教会で祈る。「お願いです。“くそドンジュ”をこの世から消してください」。

2012 年 第 62 回 ベルリン国際映画祭 ジェネレーション部門 出品

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ユ・アインファンのワタシにとっては、公開前の本作が見られたこと自体が収穫でしたが(笑)、ひょんなことから 2 回見ることになってしまい、その上、ビーチでの野外舞台挨拶では盛り上がり、映画祭へ一体何をしに行ったのやら。

さて、「ワンドゥギ」 ですが、ユ・アインがめちゃくちゃカワイイという一言感想で終わってしまいそうです (笑)。何なのでしょうかね、彼のあの吸引力は。ドラマ 「成均館スキャンダル」 で人気をさらったムン・ジェシン役の面影はどこにも見当たりませんでした。作品によって異なる面をきっちり見せてくれるところが、また魅力なのですがね。

序盤から中盤にかけては、コミカルな場面が多くて、キム・ユンソクとユ・アインの笑いの駆け引きというか、間が絶妙なのです。キム・ユンソクが暴れ馬の手綱をしっかり取っているとも言えるし、また、ユ・アインが掛け合いで一方的に引きずられるのではなっく、押しと引きを心得ているとも言えますね。

笑いどころは韓国人の観客と同じところで笑えたことで、かなり自己満足。

映画の印象は、優等生的な作品ということでしょうか。笑いも、涙も、そこそこバランスよく配分され、最初から最後までメッセージは一貫していてブレもなく、キャストは申し分なく。うまくまとまりすぎていて、物足りなさが残ると言えなくもないのですが、そこをプラスとみるかマイナスとみるかで、評価も変わってくるのではないでしょうかね。

この作品は、同名の小説を原作としていて、原作を読んでいないため(ハングルなので読めない!)、どこまで原作に忠実なのかは分からないのですが、この作品の根底に流れているものは、社会の受容性というテーマだったのではないかと思います。

たとえば身体的、知的障害があるとか、外国人であるとか、家が貧しいとか、そういう理由で社会から疎外されやすい人たち。そのような人たちをどう受け入れ、どう付き合っていくのか、キム・ユンシク演じるドンジュ先生が、それを体現して見せてくれているようでした。

ワンドゥクの父親は身体的な障害があり、ワンドゥクと一緒に住んでいるおじさんは知的障害があり、生まれてこのかた会ったことのないワンドゥクの母親は出稼ぎフィリピン人、そして、生活が苦しいためクラスメイトから食べ物を分けてもらっている孤独なワンドゥク。

家庭環境が過酷なひとりの高校生のワンドゥク。この若い青年を社会がどう受け入れて、育て、また彼がどう社会と向き合うかということの答えが、作品の中で自然と導き出されているような気がします。ちょっとお堅いテーマと感じられるのですが、ワタシが勝手に読み取ってみただけで的外れかもしれません。

ただ、この作品には、観客を泣かせようとしたりするベタな感情のごり押しがどこにもなく、とてもさらりと、あっけらかんと流れていくので、後味はとてもよかったです。


監督の Q&A でのこぼれ話。

観客から、ユ・アインのボクシングの場面について、実際ユ・アインのボクシングはどうだったのかという質問がありました。監督は、「ユ・アインは、非常によく努力をした。でも、最初、ユ・アインがボクシングをやって見せてくれた時は、どうしようかと思った。男性の目から見ても、あまりに弱々しくて、女の子みたいだった。アクション監督とどうしたものかと頭を抱えた」 と応え、場内爆笑でした。


■ Open Cinema 舞台挨拶
前から 4 列目に陣取ったものの、上映は夜の野外会場で暗かったため、直接見てもよく見えなかったのですが、会場の雰囲気のみお伝えできるかな。ユ・アインの挨拶は、黄色い歓声でかき消されています。
(1 週間ほどで動画は下げます)




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